万事よろづ)” の例文
旧字:萬事
それが又、それ相応に一々文句が違つてると云ふので、人々は今更の様に事々しく、渠の万事よろづに才が廻つて、器用であつた事を語り合つた。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
万事よろづに生々とした健の烈しい気性——その気性の輝いてゐる、笑ふ時は十七八の少年の様に無邪気に、真摯まじめな時は二十六七にも、もつと上にも見える渠の眼
足跡 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)