“塙(ばん)” の例文
塙(ばん)団右衛門、荒川熊蔵などという忍術使いや豪傑から、上泉伊勢守、塚原卜伝、柳生十兵衛、荒木又右衛門などの剣客等、すべて痛快な読み物である。
塙(ばん)団右衛門が、松の大木を振り廻して大勢の中へ割って入ると、また素敵もない大喝采。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
塙(ばん)九郎左衛門直政の士川井三十郎突伏せて首を挙げたが、信房は敢て争わなかった。年六十二。自らの諫言を取り上げなかった主勝頼の為に、ついに老骨を戦場に晒(さら)したわけである。
長篠合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
「そちは塙(ばん)のゆかりのものであろうな?」
古千屋 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
媾和進行中に塙(ばん)団右衛門が蜂須賀隊を夜襲するなどの事があって、大いに気勢を挙げ、大阪方可なり強気であったが、家康天守閣、千畳敷などを砲撃して、秀頼母子を威嚇(いかく)し、結局の媾和条件は
大阪夏之陣 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
後藤又兵衛と塙(ばん)団右衛門とが乗込んで来る。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
四月二十八日大野治房同じく道犬等、浅野長晟(ながあきら)の兵を迎え撃たんとして、住吉、堺を焼き、兵火を利用して南下し、先鋒の塙(ばん)団右衛門直之(なおゆき)は、樫井(かしい)に於て、浅野の先鋒亀田大隅と戦って敗死した。
大阪夏之陣 (新字新仮名) / 菊池寛(著)