“塙団右衛門”の読み方と例文
読み方割合
ばんだんえもん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それがしは、蒲生がもう浪人の赤壁八十馬あかかべやそま、という者。ごぞんじないか、塙団右衛門ばんだんえもん、あれとは、刎頸ふんけいの友で、共に他日を期している仲。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
塙団右衛門ばんだんえもんほどのさむらいの首も大御所おおごしょの実検にはそなえおらぬか? それがし一手ひとての大将だったものを。こういうはずかしめを受けた上は必ずたたりをせずにはおかぬぞ。……
古千屋 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
と、いいながら田山白雲は、そのすぐれて長い刀をいじくりまわすところは、どう見ても塙団右衛門ばんだんえもんといったような形で、いやしくも絵筆をとるほどの人とは見えません。
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)