“塙江漢”の読み方と例文
読み方割合
はなわこうかん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上方流の捕物とりものでは、関東の塙江漢はなわこうかんと並び称されている活眼家羅門塔十郎が、今、初めてこの事件に一指いっしを染めはじめたのである。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
其方そのほう塙江漢はなわこうかんとやらいう老いぼれの無役者むやくものに加担いたして、畏れ多くも、さきの黄門龍山公のご隠居所をうかがいに来た犬であろう」
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
四十二、三の好色家らしい売卜ばいぼく先生は、実に、白髯はくぜんを剃り落して、頬綿ほおわたをふくみ、音声まで巧みに変えた塙江漢はなわこうかんなのであった。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)