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鐘
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ばん
ふりがな文庫
“
鐘
(
ばん
)” の例文
ピューッ……ピューッと、いよいよ
募
(
つの
)
る
魔風
(
まかぜ
)
の絶え間に、近くのすり
鐘
(
ばん
)
、遠くの鐘、陰々と和して町々の人を呼びさます。
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一つ
鐘
(
ばん
)
では安心しているから、今度はすり
鐘
(
ばん
)
にした。無暗矢鱈と叩いた。すると何となく方々が騒がしくなったような気がしたから、乃公は一先ず下りた。
いたずら小僧日記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
一番
鐘
(
がね
)
をついた見附のすり
鐘
(
ばん
)
に合せて、やがて遠く、両国のやぐらや鳥越あたりのお火の見でも、コーン、コーンと、冴えた二ツ鐘をひびかせてきた。
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、旅川周馬は、耳につくすり
鐘
(
ばん
)
の音と、弦之丞のことを、
半々
(
はんはん
)
に思い迷って棒立ちとなっている。
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それと共に、静かな夜気と相模川の水に反響して、カ——ン、カ——ン、カ——ンと、河向うの厚木の宿で、
熾
(
さかん
)
に鳴っている三ツ
鐘
(
ばん
)
の音がたれの耳にも気づかれます。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“鐘”の解説
鐘(かね、en: bell)は、音を出す金属製の器具。日本語の「鐘」は狭義には叩いたり撞(つ)いたりして音を出すもので、内部に装着した舌(ぜつ)などを振動させて音を出す鈴と区別する。広義には内部にぶら下げた舌(ぜつ)という分銅を振動させて音を出す器具も含めて「鐘」という。
(出典:Wikipedia)
鐘
常用漢字
中学
部首:⾦
20画
“鐘”を含む語句
鐘楼
時鐘
半鐘
自鳴鐘
釣鐘草
警鐘
梵鐘
破鐘
鐘馗
鐘声
號鐘
鐘撞堂
鐘撞
巨鐘
鐘鼓
鳧鐘
霜夜鐘
鐘愛
硝子鐘
大鐘王
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