“鐘声”のいろいろな読み方と例文
旧字:鐘聲
読み方割合
しょうせい50.0%
かねのこえ25.0%
かねのね25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そもそも海をる者は河を恐れず、大砲を聞く者は鐘声しょうせいに驚かず、感応かんのうの習慣によってしかるものなり。人の心事とその喜憂きゆう栄辱えいじょくとの関係もまたかくのごとし。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
それにつれて、祈祷の告知だった美しい鐘声かねのこえも古めかしい時鐘ときのかねとなってしまい、かぼそい喜捨おぼしめしを乞い歩く老ラザレフの姿を、時折り街頭に見掛けるのであった。
聖アレキセイ寺院の惨劇 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
そして、あけの七時とゆうべの四時に嚠喨りゅうりょうと響き渡る、あの音楽的な鐘声かねのねも、たぶん読者諸君は聴かれたことに思う。
聖アレキセイ寺院の惨劇 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)