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ともなは
嗟乎惜べし、かゝる
美人も
是辺鄙に
生れ、
昏庸頑夫の妻となり、
巧妻常に
拙夫に
伴れて
眠り、
荊棘と
倶に
腐らん事
憐に
堪たり。
よに
幸なきもの二ツあり。又幸あるものふたつあり。
則吾儕と
汝なり。己れは国主の
息女なれども。義を重しとするゆゑに。畜生に
伴る。これこの身の不幸なり。しかれども
穢し犯されず。
嗟乎惜べし、かゝる
美人も
是辺鄙に
生れ、
昏庸頑夫の妻となり、
巧妻常に
拙夫に
伴れて
眠り、
荊棘と
倶に
腐らん事
憐に
堪たり。
百樹曰、
余越遊して塩沢に在し時、牧之老人に
伴れて雲洞庵にいたり、(塩沢より一里ばかり)
庵主にも
対話なし、かの火車おとしの
袈裟といふ物その外の宝物
古文書の
類をも一
覧せり。
百樹曰、
余越遊して塩沢に在し時、牧之老人に
伴れて雲洞庵にいたり、(塩沢より一里ばかり)
庵主にも
対話なし、かの火車おとしの
袈裟といふ物その外の宝物
古文書の
類をも一
覧せり。