“黄疸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おうだん73.7%
わうだん26.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お腹の大きいのは腹水のためであり、黄疸おうだんは目につきませんでしたが、腹壁には“メデューサの首”の症候がはっきり現れておりました。
メデューサの首 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
恵源禅門えげんぜんもん直義公には、かねがね黄疸おうだんをわずらわれていたが、昨夜、事俄におかくれになった。お年もまだ四十七。惜しいことであられた」
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
中村、藤沢両君の話にると、十七日に、主治医のばん鎌吉さんが、赤彦君の黄疸わうだんの一時的のものでないことの暗指あんじを与へたさうである。
島木赤彦臨終記 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
主人は墨汁壺インキつぼのやうな真つ暗な部室へやにもぐもぐしてゐたが、客が来たと気がつくと、のつそり立つて往つて、蝋燭にをつけた。蝋燭は黄疸わうだんみのやうな黄色い光りを四辺あたりに投げた。