“墨汁壺”の読み方と例文
読み方割合
インキつぼ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『水汲むギリシヤ少女』と云ふ名画の写真や一重芍薬ひとへしやくやくの艶なるをつかしにしたる水瓶など筆立や墨汁壺インキつぼに隣りて無雑作に列べらる。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
主人は墨汁壺インキつぼのやうな真つ暗な部室へやにもぐもぐしてゐたが、客が来たと気がつくと、のつそり立つて往つて、蝋燭にをつけた。蝋燭は黄疸わうだんみのやうな黄色い光りを四辺あたりに投げた。