“輭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しな40.0%
やわらか40.0%
やわら20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お絹はそういうときの癖で、踊りの型のように、両手を袖口そでぐちへ入れて組んでいたが、足取りにもどこかそういったしなやかさがあった。
挿話 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
今迄薄暗かった空はほのぼのとしらみかかって、やわらか羽毛はねを散らしたような雲が一杯に棚引き、灰色の暗霧もやは空へ空へと晴て行く。
一本のマングローブの下で、果ものを主食の朝餐ちょうさんが進行した。レモンの汁をかけたパパイヤの果肉は、乳の香がやや酸㾱さんぱいした孩児あかごほおに触れるような、やわらかさとにおいがあった。
河明り (新字新仮名) / 岡本かの子(著)