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故郷
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おくに
ふりがな文庫
“
故郷
(
おくに
)” の例文
「いいえね、つい
一昨日
(
おととい
)
あたり
故郷
(
おくに
)
の静岡からおいでなすったんですとさ。私がお取次に出たら河野の母でございます、とおっしゃったわ。」
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「それが又おかしいのよ。
故郷
(
おくに
)
の小唄ばかり入れさせられるのよ。
故郷
(
おくに
)
の発音を西洋人が聞くとトテモ音楽的なんですってさあ。他の人が歌ったんじゃ駄目なんですって……」
二重心臓
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「ほんとに信州という国は、どこへ行ってもよい景色、
眩惑
(
めまぐ
)
るしいほどでございます。これから参るあなたの
故郷
(
おくに
)
の木曽福島と申すところも、さぞよい景色でございましょう」
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
天草へ行くのよ! あたしの
故郷
(
おくに
)
へ! あそこは無数の島があって昔から奉行の手が届かないただ一つの隠れ場所なのよ。そしてあたしの家にいらっしゃい! そしてしばらく様子を
青銅の基督:――一名南蛮鋳物師の死――
(新字新仮名)
/
長与善郎
(著)
「ええ。
故郷
(
おくに
)
へ
発程
(
たつ
)
までに、もう一遍御一緒に来て下さいよ、後生ですから」
今戸心中
(新字新仮名)
/
広津柳浪
(著)
▼ もっと見る
こいつが
故郷
(
おくに
)
の
土産
(
みやげ
)
になる価値といったら誠に莫大なもので
ノンシャラン道中記:07 アルプスの潜水夫 ――モンブラン登山の巻
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
他事
(
ひとごと
)
ながらいたわしくて、記すのに筆がふるえる、
遥々
(
はるばる
)
と
故郷
(
おくに
)
から引取られて出て来なすっても、不心得な小説孫が、
式
(
かた
)
のごとき
体装
(
ていたらく
)
であるから
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「えッ。いつ
故郷
(
おくに
)
へ
立発
(
たつ
)
んですッて」と、吉里は膝を進めて西宮を見つめた。
今戸心中
(新字新仮名)
/
広津柳浪
(著)
故
常用漢字
小5
部首:⽁
9画
郷
常用漢字
小6
部首:⾢
11画
“故郷”で始まる語句
故郷元
故郷人
故郷心
故郷薄
故郷表
故郷許
故郷飾錦伊達織