“十銭”のいろいろな読み方と例文
旧字:十錢
読み方割合
じっせん66.7%
てんせんす33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれども車掌は片隅から一人々々に切符をきって行くせわしさ。「往復で御在いますか。十銭じっせん銀貨で一銭のお釣で御在います。お乗換は御在いませんか。」
深川の唄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
一片ひときれ十銭じっせん以上にのぼっているものは甚だ少い。
監獄署の裏 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
荒神まつりの文句じゃねえかともかんげえてみましたがそうでもないらしんで……ズットあとになって聞いてみましたら「日本じゃぱん専売局がばめん台湾ふおるもさ烏龍茶ううろんち一杯わんかぷ十銭てんせんすイラハイかむいんイラハイかむいん」てんですから禁厭まじないにも薬にもなれあしません。
人間腸詰 (新字新仮名) / 夢野久作(著)