“十錢”の読み方と例文
新字:十銭
読み方割合
じつせん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
のまゝだと、もう一音信いちおんしん料金れうきんを、とふのであつた。たしか、市内しない一音信いちおんしんきん五錢ごせんで、局待きよくまちぶんともで、わたし十錢じつせんよりあづかつてなかつた。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
くと三圓九十錢さんゑんきうじつせんで、まあ、それはせんのよりはやすい。が、此奴こいつきなり女房かみさんは、十錢じつせん値切ねぎつて、三圓八十錢さんゑんはちじつせんにおけなさいとつたんです。
廓そだち (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
十錢じつせんのを二包ふたつゝみ二包ふたつゝみですよ——いかい。それから、十五錢じふごせんのを一包ひとつゝみみないたのをね。」
松の葉 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)