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考慮
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かんがえ
ふりがな文庫
“
考慮
(
かんがえ
)” の例文
お桂さんの
考慮
(
かんがえ
)
では、そうした……この手段を選んで、小按摩を
芸妓屋
(
げいしゃや
)
町の演芸館。……仮装会の中心点へ送込もうとしたのである。
怨霊借用
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
で、普通の日本人の
考慮
(
かんがえ
)
から云うと、殺した方の人が化けて出るというのは、
些
(
ち
)
と理屈に合わぬように
聞
(
きこ
)
えるが、何分にも
其処
(
そこ
)
が怪談、万事不可思議の所が
事実譚
(
じじつだん
)
の
価値
(
ねうち
)
であろう。
画工と幽霊
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
貴方
(
あなた
)
もいよいよ
深
(
ふか
)
く
考慮
(
かんがえ
)
るように
成
(
な
)
ったならば、
我々
(
われわれ
)
の
心
(
こころ
)
を
動
(
うごか
)
す
所
(
ところ
)
の、
総
(
すべ
)
ての
身外
(
しんがい
)
の
些細
(
ささい
)
なることは
苦
(
く
)
にもならぬとお
解
(
わか
)
りになる
時
(
とき
)
がありましょう、
人
(
ひと
)
は
解悟
(
かいご
)
に
向
(
むか
)
わなければなりません。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
そうした
考慮
(
かんがえ
)
が、お鯉自身から生れようか、生れるはずがないのである。
一世お鯉
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
「もう少し
各自
(
めいめい
)
の自由ということを、
考慮
(
かんがえ
)
て
戴
(
いただ
)
きたいと思います」
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
気が気でないのは、時が
後
(
おく
)
れて
驚破
(
すわ
)
と言ったら、赤い実を吸え、と言ったは心細い——
一時半時
(
いっときはんじ
)
を争うんだ。もし、ひょんな事があるとすると——どう思う、どう思う、源助、
考慮
(
かんがえ
)
は。
朱日記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
が、誰の
考慮
(
かんがえ
)
も同じことで、ここで
何時
(
いつ
)
まで争った所で水掛論に過ぎない。これだけに釘を刺して置けば
既
(
も
)
う
可
(
い
)
いと思ったのであろう、お政は相変らず
嫣然
(
にこにこ
)
笑いながら、更に話を
他
(
ほか
)
に
反
(
そら
)
した。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
右の通りで、
此方
(
こっち
)
では何の種も
播
(
ま
)
かなかったが、結局は
此方
(
こっち
)
が自ら刈らねば成らぬような羽目に陥ったのは、市郎の不幸であった。
此方
(
こっち
)
には何の
考慮
(
かんがえ
)
もなかったが、恋の種はお葉の胸に播かれた。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
考
常用漢字
小2
部首:⽼
6画
慮
常用漢字
中学
部首:⼼
15画
“考”で始まる語句
考
考案
考込
考違
考量
考古学者
考證
考究
考事
考証