“考事”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんがえごと66.7%
かんがへごと33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自然くだらぬ考事かんがえごとなどがおこって、ついには何かに襲われるといったような事がある、もしこの場合に、謡曲うたいの好きな人なら、それをうなるとか、詩吟しぎん口吟くちずさむとか、清元きよもとをやるとか、何か気をまぎらして
死神 (新字新仮名) / 岡崎雪声(著)
「政夫さん、済まない。私さっきほんとに考事かんがえごとしていました。私つくづく考えて情なくなったの。わたしはどうして政夫さんよか年が多いんでしょう。私は十七だと言うんだもの、ほんとに情なくなるわ……」
野菊の墓 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
もつと当坐たうざ二月ふたつきばかりは、うかすると一室ひとまこもつて、たれにもくちかないで、考事かんがへごとをしてたさうですが、べつ仔細しさいかつたんです。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)