“かんげ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
勧化51.6%
48.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その日から、羅漢寺の宿坊に宿とまりながら、山国川に添うた村々を勧化かんげして、隧道開鑿ずいどうかいさくの大業の寄進を求めた。
恩讐の彼方に (新字新仮名) / 菊池寛(著)
これに煽動家の夢想する所ならんや。彼はみずから欺かざるのみならず、また人をも欺かざるなり。彼は自家の胸中を吐くの外、他を勧化かんげするの術を知らざるなり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
別段、おめえの機嫌なんぞ、取るわけじゃなえ。変なことなんぞ、ちっともなえじゃないけゃ! わしは先から、そうかんげえとったんじゃ。
仁王門 (新字新仮名) / 橘外男(著)
たか/″\来て四五十人のつもりだったからそんなこともかんげえたんだ。——が、いざ当日になると来たのがそのざっと五倍……
春泥 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)