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考
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かん
ふりがな文庫
“
考
(
かん
)” の例文
『
其所
(
そこ
)
で
例
(
れい
)
の
唱歌
(
しやうか
)
の
一件
(
いつけん
)
だがね、
僕
(
ぼく
)
は
色々
(
いろ/\
)
考
(
かん
)
がへたが
今更
(
いまさら
)
唱歌
(
しやうか
)
にも
及
(
およ
)
ぶまいと
思
(
おも
)
ふのだ
如何
(
どう
)
だらう。『
日
(
ひ
)
の
出
(
で
)
を
見
(
み
)
ろ』で
澤山
(
たくさん
)
じやアないか。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
その
後
(
あと
)
で
胸算用
(
むなざんよう
)
でもする
案排
(
あんばい
)
しきで、指を折って見たり、ただ
考
(
かん
)
がえたりしていたが、やがてまた
綺麗
(
きれい
)
な指で例の文銭を新らしく並べ
更
(
か
)
えた。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
佐伯も処分する
考
(
かん
)
げえであつたが、良心の
呵責
(
かしやく
)
を感ずて、今こゝで泣いだがら、と、と、特別に
赦
(
ゆる
)
す!
途上
(新字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
そんなにいやなら、
垂
(
たれ
)
を
揚
(
あ
)
げるたいわねえから、そうじたばたと
動
(
うご
)
かねえで、おとなしく
乗
(
の
)
っておくんなせえ。——だが、
考
(
かん
)
げえりゃ
考
(
かん
)
げえるほど、このまま
担
(
かつ
)
いでるな、
勿体
(
もったい
)
ねえなァ
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
考
(
かん
)
がえてみると何だか怪しく思われぬでも無い。
枯尾花
(新字新仮名)
/
関根黙庵
(著)
▼ もっと見る
考
(
かん
)
げえるとつまらねえ。いくら稼いで鼠をとったって——一てえ人間ほどふてえ奴は世の中にいねえぜ。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
鬱々
(
ふさい
)
で
居
(
ゐ
)
たのは
考
(
かん
)
がへて
居
(
ゐ
)
たのです。
彼
(
かれ
)
は
老人
(
らうじん
)
の
最後
(
さいご
)
の
教訓
(
けうくん
)
を
暫時
(
しばらく
)
も
忘
(
わす
)
れることが
出來
(
でき
)
ないので、
拜
(
をが
)
まれる
程
(
ほど
)
の
美
(
うつ
)
くしい
事
(
こと
)
を
爲
(
す
)
るには
何
(
なに
)
を
爲
(
し
)
たら
可
(
よ
)
からうと
一心
(
いつしん
)
に
考
(
かん
)
がへたのです。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
つい
其
(
そ
)
の自分で勝手に
苦
(
くるし
)
んで勝手に色々なことを、馬鹿な訳にも立たん事を
考
(
かん
)
がえて
居
(
お
)
るもんですから、つい見境もなく
饒舌
(
しゃべる
)
のです。
否
(
いいえ
)
、
誰
(
だれ
)
にも
斯
(
そ
)
んなことを言った事はないのです。
運命論者
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
銀之助は
斯
(
か
)
う
考
(
かん
)
がへて来ると
解
(
わか
)
らなくなつた。
節操
(
みさを
)
といふものが
解
(
わか
)
らなくなつた。
節操
(新字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
二三杯ぐい/\飲んでホツと
嘆息
(
ためいき
)
をしたが、銀之助は
如何
(
どう
)
考
(
かん
)
がへて見ても
忌々
(
いま/\
)
しくつて
堪
(
たま
)
らない。
今日
(
けふ
)
は
平時
(
いつも
)
より遅く
故意
(
わざ
)
と七時過ぎに
帰宅
(
かへ
)
つて見たが
矢張
(
やはり
)
予想通り
妻
(
さい
)
の
元子
(
もとこ
)
は帰つて居ない。
節操
(新字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
随分僕を教育する上には苦心したようでした。けれども
如何
(
どう
)
いうものか僕は
小児
(
こども
)
の時分から学問が
嫌
(
きら
)
いで、たゞ
物陰
(
ものかげ
)
に
一人
(
ひとり
)
引込んで、何を
考
(
かん
)
がえるともなく
茫然
(
ぼんやり
)
して居ることが何より
好
(
すき
)
でした。
運命論者
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
それはお
前
(
まへ
)
さんが
考
(
かん
)
がへなければならん、お
前
(
まへ
)
さんの
心
(
こゝろ
)
で、これは
美
(
うつ
)
くしいことだと
思
(
おも
)
ふこと、
日
(
ひ
)
の
出
(
で
)
を
見
(
み
)
てあゝ
美
(
うつく
)
しいと
思
(
おも
)
ふと
同
(
おな
)
じやうな
事
(
こと
)
ならば、
何
(
なん
)
でも
宜
(
よろ
)
しい。お
前
(
まへ
)
さんは
日
(
ひ
)
の
出
(
で
)
を
拜
(
をが
)
むだらう。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
考
常用漢字
小2
部首:⽼
6画
“考”を含む語句
考慮
思考
勘考
考案
無考
熟考
御考
考違
考妣
推考
支考
考込
被考
参考
參考
考深
思考力
考究
考事
一考
...