“幾年月”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いくとしつき80.0%
いくねんげつ20.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
——シャロットの女が幾年月いくとしつきの久しき間この鏡に向えるかは知らぬ。
薤露行 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
立花は涙も出ず、声も出ず、いうまでもないが、幾年月いくとしつき、寝てもさめても、夢に、うつつに、くりかえしくりかえしいかに考えても、また逢う時にいい出づべきことばいまだ知らずにいたから。
伊勢之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
広い境内には、幾年月いくとしつきの空気が、しッとりと冷めたかつた。
にはかへんろ記 (新字旧仮名) / 久保田万太郎(著)
その幾年月いくとしつき人の酒興しゅきょうを助くる家業なりわいの哀れはかなき、その身の害とは知りながら客の勧むるさかずきはいなまれず、いえに帰らば今宵こよいもまた苦しみあかすべしと心に泣きつつも酒呑みてくらせし故腹のやまいはよく知りたり。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
其後そのご幾年月いくねんげつあひだ苦心くしん苦心くしんかさねた結果けつくわ一昨年いつさくねんの十一ぐわつ三十にち
現世紀げんせいきにはいまられざる一種いつしゆ化學的作用くわがくてきさようで、櫻木大佐さくらぎたいさ幾年月いくねんげつあひだ苦心くしん苦心くしんかさねたる結果けつくわ
其爲そのために、海底戰鬪艇かいていせんとうていつひ彼等かれら掠奪りやくだつされて御覽ごらんなさい、吾等われら幾年月いくねんげつ苦心慘憺くしんさんたんみづあわいや