“幾年月”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いくとしつき80.0%
いくねんげつ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その幾年月いくとしつき人の酒興しゅきょうを助くる家業なりわいの哀れはかなき、その身の害とは知りながら客の勧むるさかずきはいなまれず
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
立花は涙も出ず、声も出ず、いうまでもないが、幾年月いくとしつき、寝てもさめても、夢に、うつつに、くりかえしくりかえしいかに考えても、また逢う時にいい出づべきことばいまだ知らずにいたから。
伊勢之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
吾等われら幾年月いくねんげつ苦心慘憺くしんさんたんみづあわいや親愛しんあいなる日本帝國につぽんていこくために、計畫けいくわくしたことが、かへつてき利刀りたうあたへることになります。
其後そのご幾年月いくねんげつあひだ苦心くしん苦心くしんかさねた結果けつくわ一昨年いつさくねんの十一ぐわつ三十にちわたくし一艘いつそう大帆走船だいほまへせんに、おびたゞしき材料ざいれうと、卅七めい腹心ふくしん部下ぶかとを搭載のせて、はる/″\日本につぽん