“幾年:いくねん” の例文
“幾年:いくねん”を含む作品の著者(上位)作品数
小川未明19
幸田露伴2
楠山正雄2
永井荷風2
泉鏡花2
“幾年:いくねん”を含む作品のジャンル比率
総記 > 団体 > 博物館100.0%
哲学 > 心理学 > 超心理学・心霊研究9.1%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)2.4%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
ほんとうに、ってこうしてながめるというようなことは、幾年いくねんあいだ、いままでになかったのです。
天下一品 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「この時計とけいは、幾年いくねんたっても、くるうようなことはございません。」と、番頭ばんとうこたえました。
時計のない村 (新字新仮名) / 小川未明(著)
また、それから幾年いくねんにもなりますが、二みみとおむすめは、ふるさとへかえってこないのです。
日がさとちょう (新字新仮名) / 小川未明(著)
その頭髪かみは、ごみやすなよごれて、もう幾年いくねんれたことのないような頭髪かみでありました。
てかてか頭の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
主婦の黒い髪や黒い眼のうちには、幾年いくねんの昔に消えた春のにおいむなしき歴史があるのだろう。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
なかには幾年いくねんいくねんながなが睡眠ねむりをつづけているものもまれにはあるのでございます。
もうすまでもなく、十幾年いくねんあいだ現世げんせなかよくった良人おっと
そして、幾年いくねんぶりかで、おかあさんのそばにとこいてもらってることができました。
花の咲く前 (新字新仮名) / 小川未明(著)
幾年いくねんかまえには、そこに、機山大居士信玄きざんだいこじしんげん威風いふうにまたたいている短檠たんけいがおかれてあった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
おつぎも幾年いくねんはぬ伯母をばひとなづこいやう理由わけわからぬやう容子ようすぬすた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
こいは、幾年いくねんおおきないけに、またあるときはかわなかにすんでいたのです。
千代紙の春 (新字新仮名) / 小川未明(著)
しかしどう我慢がまんをしててもあと幾年いくねんつとまらないといふことを周圍しうゐひとるのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
幾年いくねんかたって、ぼっちゃんであったが、いつしか、少年しょうねんとなりました。
愛は不思議なもの (新字新仮名) / 小川未明(著)
しかし、二人ふたりは、幾年いくねんかののちに、またわかれなければなりませんでした。
あほう鳥の鳴く日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
亞尼アンニー一人ひとり息子むすこがあつて、放蕩ほうたう無頼ぶらいをとこで、十幾年いくねんまへ家出いへでをして
もはや、幾年いくねん自分じぶんまれた故郷こきょうへはかえりませんでした。
あほう鳥の鳴く日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
幾年いくねんもたたずして、そのふもとのまちはほろびて、くなってしまいました。
赤いろうそくと人魚 (新字新仮名) / 小川未明(著)
その人かげのあとから、幾年いくねんくちつんだ落葉おちばをふんで、ガサ、ガサと、歩いてくる者があった。小具足こぐそくをまとった武士ぶしである。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いえをあずけてったひとも、そのまま幾年いくねんたってもかえってませんでしたから、いえもとうとう自分じぶんのものになりました。
一本のわら (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
家来けらい幾年いくねんとなくそのくにじゅうをさがしてあるきました。
不死の薬 (新字新仮名) / 小川未明(著)
いまは、陛下へいか幸福こうふくであらせられますが、今後こんご幾年いくねんかののちに、つよいものがてきて天下てんかるのでございます。
北海の白鳥 (新字新仮名) / 小川未明(著)
こんなに評判ひょうばんになったのも、おれ幾年いくねんものあいだ、こんなにさびしいけわしいところに我慢がまんをして生長せいちょうしたからのことだ。
葉と幹 (新字新仮名) / 小川未明(著)
幾年いくねんぎた、あるはるののどかなでありました。
村の兄弟 (新字新仮名) / 小川未明(著)
もうすぐに、幾年いくねんめかで、その季節きせつがめぐってくるのだ。
汽車は走る (新字新仮名) / 小川未明(著)
私は冬の書斎のひる過ぎ。幾年いくねんか昔に恋人とわかれた秋の野の夕暮を思出おもいだすような薄暗い光の窓に、ひとり淋しく火鉢にもたれてツルゲネーフの伝記を読んでいた。
(新字新仮名) / 永井荷風(著)
其後石は安然あんぜんに雲飛の内室ないしつ祕藏ひざうされて其清秀せいしうたいかへず、靈妙れいめううしなはずして幾年いくねんすぎた。
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
いもうとは、うちをたってから、幾年いくねんかになります。
木と鳥になった姉妹 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それから幾年いくねんかたちました。むすめもだんだん大きくなりました。ちょうど十五になったとき、おかあさんはふと病気びょうきになって、どっと寝込ねこんでしまいました。
松山鏡 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
ゆめにばかり、うつゝにばかり、十幾年いくねん
雪霊記事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
いいですね、これはみんな幾年いくねんも前のことですよ。
幾年いくねん十月の日が射したものか、どこもかしこも鼠色ねずみいろに枯れている西の端に、一本の薔薇ばらいかかって、冷たい壁と、暖かい日の間にはさまった花をいくつか着けた。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
其後そのご幾年いくねんって再び之を越えんとした時にも矢張やッぱりおそろしかったが、其時は酒の力をりて、半狂気はんきちがいになって、漸く此おそろしい線を踏越した。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
それから、また幾年いくねんかたったのであります。
愛は不思議なもの (新字新仮名) / 小川未明(著)
しばらくとふが幾年いくねんかにる。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
どうして、よくおまえはかえってきておくれだ。おまえがいなくなったから、わたしは、幾年いくねんあいだ毎晩まいばん、ここにっておまえのかえるのをっていたかしれない。
けしの圃 (新字新仮名) / 小川未明(著)
上 一向いっこう専念の修業幾年いくねん
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
死後しご幾年いくねんかをへて、それがはじめて舊石器時代きゆうせつきじだいであることにきまり、今更いまさらサウツオラの手柄てがら人々ひと/″\みとめるようになりました。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
それから、幾年いくねんもたってからです。
黒い人と赤いそり (新字新仮名) / 小川未明(著)
寂寞じゃくまく古今ここんの春をつらぬいて、花をいとえば足を着くるに地なき小村こむらに、婆さんは幾年いくねんの昔からじゃらん、じゃらんを数え尽くして、今日こんにち白頭はくとうに至ったのだろう。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それもその道理で、夫は今でこそ若崎わかざき先生、とか何とか云われているものの、もとは云わば職人で、その職人だった頃には一ㇳ通りでは無い貧苦ひんくと戦ってきた幾年いくねんあいだ浮世うきよとやり合って
鵞鳥 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
かんがぶかい、また臆病おくびょうひとたちは、たとえその準備じゅんび幾年いくねんついやされても十ぶん用意よういをしてから、とお幸福こうふくしまわたることを相談そうだんしました。
明るき世界へ (新字新仮名) / 小川未明(著)
長吉ちやうきちは同じやうなの冬の今年ことしと去年、去年とその前年ぜんねん、それかられと幾年いくねんさかのぼつて何心なにごゝろなく考へて見ると、人は成長するに従つていかに幸福を失つてくものかをあきらかに経験した。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
もう返らない幾年いくねんまへ蘿月らげつ伯父をぢにつれられおいと一所いつしよとりいちへ行つた事があつた………毎年まいとしその日の事を思ひ出すころからもなく、今年ことしも去年と同じやうな寒い十二月がやつて来るのである。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
「そんならかえってもいい、けれど、いくとなくとおい。ふねっても幾年いくねんかかるかしれない。そのあいだには、あめり、かぜくだろう。おまえはおんなで、どうしてかえることができようか。」と、おとこはいいました。
木と鳥になった姉妹 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「なんで、そんなことがわかるものですか。しかし、いまごろは、あのったひとも、またどこかの古道具屋ふるどうぐやってしまったかもしれません。あなたが、そんなにほしいものなら、幾年いくねんもかかってさがしてみなさるのですね。しかし、そんなことはむだなことかもしれません。」と
海のかなた (新字新仮名) / 小川未明(著)
いままでまをした日本につぽん石器時代せつきじだいは、幾年いくねんほどつゞいたかといふことは、たしかにはわかりませんが、けっして二百年にひやくねん三百年さんびやくねんみじか期間きかんではなくて、あるひは千年せんねんにもちかながあひだのことゝおもはれます。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
あにさん何してるのだと舟大工ふなだいくの子の声をそろによればその時の小生せうせいあにさんにそろ如斯かくのごときもの幾年いくねんきしともなく綾瀬あやせとほざかりそろのち浅草公園あさくさこうえん共同きようどう腰掛こしかけもたれての前を行交ゆきか男女なんによ年配ねんぱい
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)