“不料簡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふりょうけん70.0%
ふれうけん30.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
子飼こがいの時より一方ひとかたならぬ大恩を受けながらそのような身の程知らずの不料簡ふりょうけんは起しませぬ思いも寄らぬぎぬでござりますと今度は春琴に口を
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
が、日頃のおこないから察して、如何いかに、思死おもいじにをすればとて、いやしくもぬしある婦人に、そういう不料簡ふりょうけんを出すべきじんでないと思いました、果せるかな
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
……そんな不料簡ふれうけんなのはひややつことははせない、なま豆府とうふだ。てもふるへあがるのだが、はずにはられない。
湯どうふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
何時いつまで獨身ひとりこゝろかぞへるとし心細こゝろぼそこれほどならばなぜむかしことばそむいていとひしかれとれませぬはゝさまなしのおひとつに御苦勞ごくらうたんとけましてうへうへにもまた幾年いくねんこゝろやすめぬ不料簡ふれうけん不孝ふかうのおわび向後きやうこうさつぱりよしさまのことおもつて何方いづかたへの縁組えんぐみなれおほせに違背ゐはい
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)