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思死
読み方 | 割合 |
おもひじに | 50.0% |
おもいじに | 50.0% |
私事
空く相成候とも、決して
余の病にては
無之、
御前様御事を
思死に
死候ものと、
何卒々々
御愍み
被下、
其段はゆめゆめ
詐にては
無御座、みづから堅く信じ居候事に御座候。
さうしてとてもこの罰の中つた
躯では、今更どうかうと思つても、願なんぞの
愜ふと云ふのは愚な事、
未だ未だ
憂目を見た上に
思死に死にでも為なければ、私の
業は
滅しないのでせうから
が、日頃の
行いから察して、
如何に、
思死をすればとて、いやしくも
主ある婦人に、そういう
不料簡を出すべき
仁でないと思いました、果せる
哉。