“思死”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おもひじに50.0%
おもいじに50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私事むなしく相成候とも、決しての病にては無之これなく御前様おんまへさま御事おんこと思死おもひじに死候しにさふらふものと、何卒なにとぞ々々御愍おんあはれ被下くだされ其段そのだんはゆめゆめいつはりにては無御座ござなく、みづから堅く信じ居候事に御座候。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
さうしてとてもこの罰の中つたからだでは、今更どうかうと思つても、願なんぞのかなふと云ふのは愚な事、だ未だ憂目うきめを見た上に思死おもひじにに死にでも為なければ、私のごうめつしないのでせうから
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
が、日頃のおこないから察して、如何いかに、思死おもいじにをすればとて、いやしくもぬしある婦人に、そういう不料簡ふりょうけんを出すべきじんでないと思いました、果せるかな
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)