“ふりょうけん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
不了簡55.6%
不料簡25.9%
不了見11.1%
不量見7.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
不了簡ふりょうけんな、凡杯も、ここで、本名の銑吉せんきちとなると、妙に心があらたまる。すすつらも洗おうし、土地の模様も聞こうし……で、駅前の旅館へ便たよった。
灯明之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
が、日頃のおこないから察して、如何いかに、思死おもいじにをすればとて、いやしくもぬしある婦人に、そういう不料簡ふりょうけんを出すべきじんでないと思いました、果せるかな
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「そうはいけねえ、娘の子だから、どんな不了見ふりょうけんを起すかも判らねえ」
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
是が非にもおのが実意の底を見せて改心させんと片意地になるが如きは以ての外の不量見ふりょうけんなり。
桑中喜語 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)