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ふれうけん
で、たゞ
匁で
連出す
算段。あゝ、
紳士、
客人には、あるまじき
不料簡を、うまれながらにして
喜多八の
性をうけたしがなさに、
忝えと、
安敵のやうな
笑を
漏らした。
其はお
若い
衆不了簡死ぬは
何時でも易い事
先々此方へ
來られよと云ふ
面見れば吉原の
幇間五八なれば吉之助は
尚々面目なく又もや身を
投んとせしを
大膳は
聞濟し夫は近頃
不了簡の女なりなど
云程なく
枕には
着たり已に其夜も
追々に
更わたり
丑滿頃となりければ大膳は
密かに
起出間の
襖を
忍明ぬき足に彼女を