“安敵”の読み方と例文
読み方割合
やすがたき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
で、たゞもんめ連出つれだ算段さんだん。あゝ、紳士しんし客人きやくじんには、あるまじき不料簡ふれうけんを、うまれながらにして喜多八きたはちしやうをうけたしがなさに、かたじけねえと、安敵やすがたきのやうなゑみらした。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
女房に茶を汲んで出し、善太に賭事を教へ、金を股倉またぐらへくぐらするなどの仕草は場当りなれど、本文の権太ももどりにならぬまではごく安敵やすがたきなれば深く咎むるにも及ばざるべし。