ユハ)” の例文
妻・愛人のユハひつけた守護霊の籠められた紐の緒が、ついて居る以上、此に憚る風も生じたのである。
万葉集研究 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
葺草カヤ下地の凹凸なく葺かれてゐるのを見ると、気分の変化動揺なく続くことが察せられるとするのである。堅くひきユハへた綱の結び目を、命の脱出を防ぐ結び目と見てぐのである。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)