“むせ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
81.7%
15.4%
嗚咽1.0%
0.3%
嗔咽0.3%
0.3%
0.3%
0.3%
0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その刹那、く二つの魂と魂は、しっかと相抱いて声高く叫んだ。その二つの声は幽谷にび泣く木精と木精とのごとく響いた。
愛と認識との出発 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
陽に照され出して、やゝっぽく眼の覚めるような匂いを立て始めた夏草の香をしばらく嗅いでいます。お秀が橋の下の文吉を尋ねて来ました。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
嗚咽びかえっているのです、それを見た武の顔はほんとうに例えようがありません、額に青筋を立てて歯を喰いしばるかと思うと、泣き出しそうな顔をして眼をまじまじさせます。
女難 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
見て乞食とや思ひけんコリヤ今頃に來たとて餘り物もなし貰ひ度ば翌日早くよと云れてお菊は忽然り口惜びながらも好序と思へば涙を隱し成程斯樣な見苦敷姿
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
聞て其儀勿々ならず假令御仕置者なりとも首又は死骸などく渡して事は成ぬなり夫共御奉行所よりの御差※ならばぬことして/\出來ぬことなり早く歸られよと取合氣色もあらざれば城富は力もぬけりて茫然と涙にび居たりける是を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
眼を半眼に閉じて死んだようになっておった。風は始終が変って、或は清新な空気を吹付けることもあれば、又或は例の臭気に嗔咽させることもある。
そこで彼は提灯に火を移し、燈盞を吹き消して裏部屋の方へ行った。部屋の中には苦しそうなび声が絶えまなく続いていたが、老栓はそののおさまるのを待って、静かに口をひらいた。
(新字新仮名) / 魯迅(著)
迂老は故箕作秋坪氏と交際最も深かりしが、当時の写本を得て両人対坐、毎度繰返しては之を読み、右の一段に至れば共に感涙にびて無言に終るの常なりき。
蘭学事始再版序 (新字旧仮名) / 福沢諭吉(著)
顔は煙にびながら、眉をめて、空ざまに車蓋を仰いで居りませう。手は下簾を引きちぎつて、降りかゝる火の粉の雨を防がうとしてゐるかも知れませぬ。
地獄変 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
とあるかへり
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)