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噎
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おくび
ふりがな文庫
“
噎
(
おくび
)” の例文
刺身は
調味
(
つま
)
のみになッて
噎
(
おくび
)
で
応答
(
うけこたえ
)
をするころになッて、お政は、例の所へでも往きたくなッたか、ふと
起
(
た
)
ッて
坐舗
(
ざしき
)
を出た。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
家で知ってる人なぞは、元はれっきとしたばくち打ちだったらしいが、
噎
(
おくび
)
にもそんな処は出さねえぞ。おやおや、この人達は土足であがりやがって。まあ呆れ返った。
沓掛時次郎 三幕十場
(新字新仮名)
/
長谷川伸
(著)
しみじみと身に染みるもの、油、香水、痒ゆきところに手のとどく人が
梳櫛
(
すきぐし
)
。こぼれ落ちるものは
頭垢
(
ふけ
)
と涙、湧きいづるものは、泉、乳、虱、
接吻
(
くちづけ
)
のあとの
噎
(
おくび
)
、紅き
薔薇
(
さうび
)
の虫、白蟻。
第二真珠抄
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
但し此事は松太郎に對して
噎
(
おくび
)
にも出さなかつた。
赤痢
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
但し此事は松太郎に対して
噎
(
おくび
)
にも出さなかつた。
赤痢
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
噎
漢検1級
部首:⼝
15画
“噎”を含む語句
噎返
嗚噎
嗝噎
噎泣
膈噎
闐噎