“噎返”の読み方と例文
読み方割合
むせかえ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山の祖神の翁に、噎返るような怒りと愛惜の念、また、不如意の口惜しさ、老いて取残されるものの寂しさがこもごも胸に突き上げて来た。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
いよいよ競馬の催が始まるということになりましたので、四千の群集はを揚げて、馬場の埒際へ吾先にとけて参ります。源は黄色い土烟をいで噎返りました。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
文三も暫らくは鼻をもしていたれ、には余りのけぶさに堪え兼て噎返る胸を押鎮めかねた事も有ッたが、イヤイヤこれも自分が不甲斐ないからだと、思い返してジット辛抱。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)