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噎返
ふりがな文庫
“噎返”の読み方と例文
読み方
割合
むせかえ
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
むせかえ
(逆引き)
山の祖神の翁に、
噎返
(
むせかえ
)
るような怒りと愛惜の念、また、不如意の口惜しさ、老いて取残されるものの寂しさがこもごも胸に突き上げて来た。
富士
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
いよいよ競馬の催が始まるということになりましたので、四千の群集は
塵
(
ほこり
)
を揚げて、馬場の
埒際
(
らちぎわ
)
へ吾先にと
馳
(
か
)
けて参ります。源は黄色い土烟を
嗅
(
か
)
いで
噎返
(
むせかえ
)
りました。
藁草履
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
文三も暫らくは鼻をも
潰
(
つぶ
)
していたれ、
竟
(
つい
)
には余りのけぶさに堪え兼て
噎返
(
むせかえ
)
る胸を
押鎮
(
おししず
)
めかねた事も有ッたが、イヤイヤこれも自分が
不甲斐
(
ふがい
)
ないからだと、思い返してジット辛抱。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
噎返(むせかえ)の例文をもっと
(3作品)
見る
噎
漢検1級
部首:⼝
15画
返
常用漢字
小3
部首:⾡
7画
“噎”で始まる語句
噎
噎泣
“噎返”のふりがなが多い著者
二葉亭四迷
島崎藤村
岡本かの子