“好事者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうずしゃ50.0%
ものずき50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
銘は観賞の上において、さのみ大切のものとは思わないが、好事者こうずしゃはよほどこれが気にかかるそうだ。茶碗を下へ置かないで、そのまま口へつけた。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
十三歳の時玄機は始て七言絶句を作った。それから十五歳の時には、もう魚家の少女の詩と云うものが好事者こうずしゃの間に写し伝えられることがあったのである。
魚玄機 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
好事者ものずきが路ばたの店へ往って、沸きたった湯をもらってきて与えた。道士はそれを受けとって種を蒔いた所にかけた。
種梨 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
その時好事者ものずきの村の少年が一疋の促織を飼って、自分で蟹殻青かいかくせいという名をつけ、毎日他の少年達と虫あわせをしていたが、その右に出るものがなかった。
促織 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)