好者すきしや)” の例文
先日こなひだ東京美術倶楽部で行はれた水戸家の売立会には、色々好者すきしやの眼をそばだてさせる物が、それ/″\素晴しいで取引せられたやうであつたが
山田やまだ出嫌でぎらひであつたが、わたし飛行自由ひぎやうじざいはうであるから、四方しはうまじはりむすびました、ところ予備門よびもんないあまねたづねて見ると、なか/\斯道しだう好者すきしや潜伏せんぷくしてるので
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
ある時鴻池の主人が好者すきしやの友達二三人と一緒に生玉いくたまへ花見に出掛けた事があつた。一こんまうといふ事になつて、皆はそこにある料理屋に入つた。
青磁の皿 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
ある時鴻池の主人が好者すきしやの友達二三人と一緒に生玉いくたまへ花見に出掛けた事があつた。一こんまうといふ事になつて、皆はそこにある料理屋に入つた。
値段からいふと、大したものではないが、ある意味で好者すきしや仲間の好奇心をいてゐたのは、この香炉であつた。
実業家馬越まごし恭平氏は、旧臘きうらふ大連たいれんへ往つたが、用事が済むと毎日のやうに骨董屋あさりを始めた。何か知ら、掘出し物をして、好者すきしや仲間の度胆を抜かうといふ考へなのだ。
古代更紗は好者すきしやの目をいて、皆で二万一千円の高値に取引された。