“一廉”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ひとかど83.1%
いっかど12.7%
いつかど2.8%
いつぱし1.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“一廉”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > 小説 物語5.8%
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸4.8%
文学 > 日本文学 > 小説 物語1.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
わしの衣裳の精霊は、わしの皮膚の中に滲み入つて、十分たつかたたぬ中にわしはどうやら一廉ひとかどの豪華の児になつてしまつた。
クラリモンド (新字旧仮名) / テオフィル・ゴーチェ(著)
寝さしておいて、謡を教えさしたッて一廉ひとかどの役には立つのに、お金子かねだといや直ぐあれなんだもの。考えてみりゃ心細いよ。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
道理で来てから帰るまで変なことずくめ、しかし幽霊でもおれ一廉いっかどの世話をしてやったから、あだとは思うまい。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
……流儀は違うが、額も、鼻も、光る先生、一廉いっかどのお役者で、評判の後家——いや、未亡人——いや、後室たらしさ。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
師匠の左内は四十前後で、色の黒い、眼の鋭い、筋骨の逞ましい、見るから一廉いつかどの武芸者らしい人物であった。
親代々家禄で衣食した士族の官吏の家では官吏を最上の階級とし、官吏と名が附けば腰弁こしべんでも一廉いつかどの身分があるように思っていたから、両親初め周囲のものは皆二葉亭の仕官を希望していた。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
時々参観人の方を注意して見ると、制服着た連中がずらりと壁に添ふて並んで、いづれも一廉いつぱしの批評家らしい顔付。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)