“いっかど”の漢字の書き方と例文
語句割合
一廉100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「これで一廉いっかどの手柄をした積りでいたところが、ちっと見当けんとうが狂いましたよ」と、半七老人は額をなでながら笑い出した。「まあ、だんだんに話しましょう」
半七捕物帳:36 冬の金魚 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「あのイエスどんが弟子を連れたりして、一廉いっかど先生ラビになって帰ってきた。あの男も偉くなったものだなあ」
胃腸の弱い瀬川はたまに猪口を手にするだけで、盃洗はいせんのなかへこぼし滾しして、んだふりをしていたが、お茶もたて花もけ、庖丁ほうちょうもちょっと腕が利くところから、一廉いっかどの食通であり、(未完)
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)