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豪奢
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がうしや
ふりがな文庫
“
豪奢
(
がうしや
)” の例文
変へまして、
清岡球江
(
きよをかたまえ
)
の
豪奢
(
がうしや
)
を見せるために、私はヴェランダに虎を飼ふことにしました。南洋産の猛烈な奴で、そいつが幕切れに暴れて、球江に喰ひつかうとする処を
虎
(新字旧仮名)
/
久米正雄
(著)
豪奢
(
がうしや
)
の
身分者
(
みぶんしや
)
にとつては、
縦
(
たと
)
ひミユンヘンと
雖
(
いへども
)
決して事を欠かせるやうなことはないのである。
南京虫日記
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
しかもあのクレオパトラは
豪奢
(
がうしや
)
と神秘とに充ち満ちたエヂプトの最後の女王ではないか? 香の煙の立ち昇る中に、冠の珠玉でも光らせながら、蓮の花か何か
弄
(
もてあそ
)
んでゐれば
侏儒の言葉
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
小児
(
こども
)
を
着飾
(
きかざ
)
らせて
一人々々
(
ひとり/\
)
乳母を附けて芝居を見せようと云ふ
豪奢
(
がうしや
)
な
性質
(
たち
)
、和上が何かに附けて奥方の町人
気質
(
かたぎ
)
を賎むのを
親思
(
おやおも
)
ひの奥方は、じつと辛抱して
実家
(
さと
)
へ帰らうともせず
蓬生
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
もとより内証はよし、病室は第一等、看護婦の肩に懸つて長い廊下を往つたり来たりするうちには、
自然
(
おのづ
)
と
豪奢
(
がうしや
)
が人の目にもついて、誰が
嫉妬
(
しつと
)
で
噂
(
うはさ
)
するともなく、『
彼
(
あれ
)
は
穢多
(
ゑた
)
だ』といふことになつた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
華麗と
豪奢
(
がうしや
)
とに
酔
(
ゑ
)
ひつつあり。
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
売り立ての古玩は
価
(
あたひ
)
高うして落札すること
能
(
あた
)
はずと
雖
(
いへど
)
も、古玩を愛するわが生の
豪奢
(
がうしや
)
なるを誇るものなり。文章を作り、
女人
(
によにん
)
を慕ひ、更に古玩を
弄
(
もてあそ
)
ぶに至る、われ
豈
(
あに
)
君王
(
くんわう
)
の楽しみを知らざらんや。
わが家の古玩
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“豪奢”の意味
《名詞》
豪奢(ごうしゃ)
贅沢で派手であること。
(出典:Wiktionary)
豪
常用漢字
中学
部首:⾗
14画
奢
漢検1級
部首:⼤
12画
“豪奢”で始まる語句
豪奢振
豪奢第一
豪奢遊蕩