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住
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す
ふりがな文庫
“
住
(
す
)” の例文
ある
町
(
まち
)
はずれのさびしい
寺
(
てら
)
に、
和尚
(
おしょう
)
さまと一ぴきの
大
(
おお
)
きな
赤犬
(
あかいぬ
)
とが
住
(
す
)
んでいました。そのほかには、だれもいなかったのであります。
犬と人と花
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「わたしは
新羅
(
しらぎ
)
の
国
(
くに
)
からはるばる
渡
(
わた
)
って
来
(
き
)
た
天日矛命
(
あまのひぼこのみこと
)
というものです。どうぞこの
国
(
くに
)
の中で、わたしの
住
(
す
)
む
土地
(
とち
)
を
貸
(
か
)
して
頂
(
いただ
)
きたい。」
赤い玉
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
當
(
とう
)
時、
私
(
わたし
)
の一家は長
崎
(
さき
)
に
住
(
す
)
んでゐた。その長
崎
(
さき
)
には、下岡蓮杖
翁
(
おう
)
と
並
(
なら
)
んで、日本寫
眞
(
しん
)
界
(
かい
)
の
元祖
(
ぐわんそ
)
である上野彦馬
翁
(
おう
)
が同じく
住
(
す
)
んでゐた。
写真と思ひ出:――私の写真修行――
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
と、
子家鴨達
(
あひるたち
)
は、
今
(
いま
)
まで
卵
(
たまご
)
の
殻
(
から
)
に
住
(
す
)
んでいた
時
(
とき
)
よりも、あたりがぐっとひろびろしているのを
見
(
み
)
て
驚
(
おどろ
)
いて
言
(
い
)
いました。すると
母親
(
ははおや
)
は
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
山家
(
やまが
)
あたりに
住
(
す
)
むものが、
邸中
(
やしきぢう
)
、
座敷
(
ざしき
)
まで
大
(
おほき
)
な
茸
(
きのこ
)
が
幾
(
いく
)
つともなく
出
(
で
)
て
祟
(
たゝ
)
るのに
困
(
こう
)
じて、
大峰
(
おほみね
)
葛城
(
かつらぎ
)
を
渡
(
わた
)
つた
知音
(
ちいん
)
の
山伏
(
やまぶし
)
を
頼
(
たの
)
んで
來
(
く
)
ると
くさびら
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
「おじいさんや、そのまた、おじいさんのむかしから、ずっと、この村に
住
(
す
)
んできたのに、どうして、おまえは、ここがいやなのだ。」
ラクダイ横町
(新字新仮名)
/
岡本良雄
(著)
牛
(
うし
)
が
葉
(
は
)
をたべてしまった
椿
(
つばき
)
にも、
花
(
はな
)
が三つ四つ
咲
(
さ
)
いたじぶんの
或
(
あ
)
る
日
(
ひ
)
、
海蔵
(
かいぞう
)
さんは
半田
(
はんだ
)
の
町
(
まち
)
に
住
(
す
)
んでいる
地主
(
じぬし
)
の
家
(
いえ
)
へやっていきました。
牛をつないだ椿の木
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
『
其邊
(
そのへん
)
には』と
云
(
い
)
ひながら
猫
(
ねこ
)
は、
其右
(
そのみぎ
)
の
前足
(
まへあし
)
を
振
(
ふ
)
つて
弧
(
こ
)
を
描
(
えが
)
き、『
帽子屋
(
ぼうしや
)
が
住
(
す
)
んで
居
(
ゐ
)
る、それから
其方
(
そつち
)
の
方
(
はう
)
には』と
他
(
ほか
)
の
前足
(
まへあし
)
を
振
(
ふ
)
つて
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
南滿洲
(
みなみまんしゆう
)
には、やはり
石器時代頃
(
せつきじだいころ
)
からすでに
人間
(
にんげん
)
が
住
(
す
)
んでをりましたが、
周
(
しゆう
)
の
末
(
すゑ
)
から
漢
(
かん
)
の
初
(
はじ
)
めに
支那人
(
しなじん
)
が
盛
(
さか
)
んに
植民
(
しよくみん
)
してゐたのです。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
私
(
わたくし
)
が
自身
(
じしん
)
で
持参
(
じさん
)
したのはただ
母
(
はは
)
の
形見
(
かたみ
)
の
守刀
(
まもりがたな
)
だけで、いざ
出発
(
しゅっぱつ
)
と
決
(
きま
)
った
瞬間
(
しゅんかん
)
に、
今
(
いま
)
まで
住
(
す
)
んで
居
(
い
)
た
小屋
(
こや
)
も、
器具類
(
きぐるい
)
もすうっと
消
(
き
)
え
失
(
う
)
せ
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
『ジャン・クリストフ』の
作者
(
さくしゃ
)
ロマン・ローランは、
西暦
(
せいれき
)
千八百六十六
年
(
ねん
)
フランスに
生
(
う
)
まれて、
現在
(
げんざい
)
ではスウィスの
山間
(
さんかん
)
に
住
(
す
)
んでいます。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
灯
(
あかり
)
も
明
(
あか
)
るき
無料
(
むりょう
)
の
官宅
(
かんたく
)
に、
奴婢
(
ぬひ
)
をさえ
使
(
つか
)
って
住
(
す
)
んで、その
上
(
うえ
)
、
仕事
(
しごと
)
は
自分
(
じぶん
)
の
思
(
おも
)
うまま、してもしないでも
済
(
す
)
んでいると
云
(
い
)
う
位置
(
いち
)
。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
そこで、だれからの反対もなく、追放の刑が言いわたされました。こうして、ズルスケはスコーネに
住
(
す
)
むことを
禁
(
きん
)
じられました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
こんな
看板
(
かんばん
)
を
掛
(
か
)
けた
家
(
うち
)
が一
軒
(
けん
)
しかない
程
(
ほど
)
、
峠
(
たうげ
)
は
小
(
ちい
)
さな
村
(
むら
)
でした。そこに
住
(
す
)
む
人達
(
ひとたち
)
はいづれも
山
(
やま
)
の
上
(
うへ
)
を
耕
(
たがや
)
すお
百姓
(
ひやくしやう
)
ばかりでした。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
よし
然
(
さ
)
うでないにせい、
前
(
まへ
)
のは
最早
(
もう
)
絶滅
(
だめ
)
ぢゃ、いや、
絶滅
(
だめ
)
も
同樣
(
どうやう
)
ぢゃ、
離
(
はな
)
れて
住
(
す
)
んでござって、
貴孃
(
こなた
)
のまゝにならぬによって。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
今
(
いま
)
にも
自分
(
じぶん
)
の
住
(
す
)
んでゐる
宿
(
しゆく
)
が、
四方
(
しはう
)
の
山
(
やま
)
から
流
(
なが
)
れて
來
(
く
)
る
雨
(
あめ
)
の
中
(
なか
)
に
浸
(
つ
)
かつて
仕舞
(
しま
)
ひさうで、
心配
(
しんぱい
)
でならなかつたと
云
(
い
)
ふ
話
(
はなし
)
をした。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
何の
惜
(
お
)
し
気
(
げ
)
もなく七堂
伽藍
(
がらん
)
の善美や九百余坊の繁昌
仏国
(
ぶっこく
)
をすてて、北へ北へ、たましいの
住
(
す
)
み
家
(
か
)
を求めて、孤影を旅の風にまかせて歩いた。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
さりとは
思
(
おも
)
ひのほかなるもの、
此
(
この
)
あたりに
大長者
(
だいちやうじや
)
のうわさも
聞
(
き
)
かざりき、
住
(
す
)
む
人
(
ひと
)
の
多
(
おほ
)
くは
廓者
(
くるはもの
)
にて
良人
(
おつと
)
は
小格子
(
こがうし
)
の
何
(
なに
)
とやら
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「
真鳥
(
まとり
)
住
(
す
)
む」云々の歌を上の様に解釈してこそ、そこで始めて次の歌が生きて来る。すなわちそれは『万葉集』七の巻に載っているものである。
植物記
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
これを
國民
(
こくみん
)
の
頭割
(
あたまわ
)
りにして
見
(
み
)
ますと、
一人
(
いちにん
)
につき
平均
(
へいきん
)
五反五畝五歩
(
ごたんごせごぶ
)
に
當
(
あた
)
ります。
即
(
すなはち
)
、
皆樣
(
みなさま
)
が
五反五畝五歩
(
ごたんごせごぶ
)
の
森林
(
しんりん
)
の
中
(
なか
)
に
一人
(
ひとり
)
づゝ
住
(
す
)
める
勘定
(
かんじよう
)
です。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
其日
(
そのひ
)
はそれで
別
(
わか
)
れ、
其後
(
そのご
)
は
互
(
たがひ
)
に
誘
(
さそ
)
ひ
合
(
あ
)
つて
釣
(
つり
)
に
出掛
(
でかけ
)
て
居
(
ゐ
)
たが、ボズさんの
家
(
うち
)
は一
室
(
ま
)
しかない
古
(
ふる
)
い
茅屋
(
わらや
)
で
其處
(
そこ
)
へ
獨
(
ひとり
)
でわびしげに
住
(
す
)
んで
居
(
ゐ
)
たのである。
都の友へ、B生より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
其
(
そ
)
の
中
(
なか
)
で、
内安堂寺町
(
うちあんだうじまち
)
に
住
(
す
)
む
町醫
(
まちい
)
の
中田玄竹
(
なかだげんちく
)
だけが、ひどく
氣
(
き
)
に
入
(
い
)
つて、
但馬守
(
たじまのかみ
)
の
心
(
こゝろ
)
は
玄竹
(
げんちく
)
の
圓
(
まる
)
い
頭
(
あたま
)
を
見
(
み
)
なければ、
決
(
けつ
)
して
動
(
うご
)
くことがなくなつた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
私はこの
神社
(
おみや
)
に長く
住
(
す
)
んでいる
猿
(
さる
)
でありますが、人間のように口を
利
(
き
)
くこともできますし、どんなことでもできます。
人形使い
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
まして、このさびしい
秋
(
あき
)
を、
山畠
(
やまばた
)
のあたりに
住
(
す
)
んでゐる
人
(
ひと
)
は、どんなに
悲
(
かな
)
しからうといつたものらしいのです。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
土井は何となし京都が
住
(
す
)
みいゝやうに思へたので、事によつたら足溜りをどこかに
拵
(
こしら
)
へておかうかと思つた。
閾
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
火事場
(
かじば
)
の
纏持
(
まといもち
)
のように、
息
(
いき
)
せき
切
(
き
)
って
駆
(
か
)
け
込
(
こ
)
んで
来
(
き
)
たのは、
同
(
おな
)
じ
町内
(
ちょうない
)
に
住
(
す
)
む
市村座
(
いちむらざ
)
の
木戸番
(
きどばん
)
長兵衛
(
ちょうべえ
)
であった。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
西面北部
(
せいめんほくぶ
)
の
横穴
(
よこあな
)
は、
乞食
(
こじき
)
が
曾
(
かつ
)
て
住
(
す
)
んで
居
(
ゐ
)
た
事
(
こと
)
があり、
西面南部
(
せいめんなんぶ
)
の二
箇
(
こ
)
には、
子供
(
こども
)
が
入
(
はい
)
つて
遊
(
あそ
)
んだ
事
(
こと
)
もある。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
するとその
辺
(
へん
)
に
住
(
す
)
んでゐた
太郎
(
たらう
)
ぢやない、
次郎
(
じらう
)
といふ
子供
(
こども
)
が、その
鸚鵡
(
あうむ
)
を
盗
(
ぬす
)
んでポツケツトへ
入
(
い
)
れました。
コドモノスケッチ帖:動物園にて
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
東京市内
(
とうきようしない
)
に
住
(
す
)
むものは、
七八秒
(
しちはちびよう
)
から
十秒位
(
じゆうびようぐらゐ
)
までの
初期微動
(
しよきびどう
)
を
有
(
ゆう
)
する
地震
(
ぢしん
)
を
感
(
かん
)
ずることが
最
(
もつと
)
も
多數
(
たすう
)
である。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
明るいところに
魔
(
ま
)
の
住
(
す
)
まないごとく、花前のような生活には
虚偽
(
きょぎ
)
罪悪
(
ざいあく
)
などいうものの
宿
(
やど
)
りようがない。
大悟徹底
(
だいごてってい
)
というのがそれか。
絶対的
(
ぜったいてき
)
安心
(
あんしん
)
というのがそれか。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
その人間はどういう男なのか、アイピング村にくるまではどこに
住
(
す
)
んでいたのか、どんなことをしていたのか、さっぱりわかっていないそうだ。ほら、この新聞を
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
だがどうしてその女が、こんな寂しい森の奥に、一人で
住
(
す
)
んでいるのだろう? まったく寂しい森である。巨木が
矗々
(
すくすく
)
と聳えている。枝葉がこんもりと繁っている。
南蛮秘話森右近丸
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
暑
(
あつ
)
い
時
(
とき
)
にはさつぱりした
浴衣
(
ゆかた
)
を
引
(
ひ
)
つ
掛
(
か
)
けて
居
(
ゐ
)
ることも
出來
(
でき
)
た。
其處
(
そこ
)
は
彼
(
かれ
)
には
住
(
す
)
み
辛
(
づら
)
い
處
(
ところ
)
でもなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
と
私
(
わたくし
)
とは、
帽
(
ぼう
)
を
脱
(
だつ
)
して
下方
(
した
)
を
瞻
(
なが
)
めたが、
風
(
かぜ
)
は
南
(
みなみ
)
から
北
(
きた
)
へと、
吾
(
わ
)
が
輕氣球
(
けいきゝゆう
)
は、三千
數
(
すう
)
百
尺
(
しやく
)
の
大空
(
たいくう
)
を、
次第
(
しだい
)
/\に
大陸
(
たいりく
)
の
方
(
ほう
)
へと、やがて、
住
(
す
)
み
馴
(
な
)
れし
朝日島
(
あさひじま
)
も
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
千八百八十三
年
(
ねん
)
、ペテルブルグの
師範学校
(
しはんがっこう
)
を
卒業
(
そつぎょう
)
したソログーブは、
各地
(
かくち
)
に
移
(
うつ
)
り
住
(
す
)
みながら、
教師
(
きょうし
)
を
勤
(
つと
)
め、
傍
(
かたわ
)
ら
詩
(
し
)
を
作
(
つく
)
っていたが、
間
(
ま
)
もなく
長篇小説
(
ちょうへんしょうせつ
)
『
重苦
(
おもくる
)
しい
夢
(
ゆめ
)
』
身体検査
(新字新仮名)
/
フョードル・ソログープ
(著)
寒山
(
かんざん
)
でございますか。これは
當寺
(
たうじ
)
から
西
(
にし
)
の
方
(
はう
)
の
寒巖
(
かんがん
)
と
申
(
まを
)
す
石窟
(
せきくつ
)
に
住
(
す
)
んでをりますものでございます。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
腰を掛けて牛乳を呑むと、東京で賣つてゐるものとは、まるで品質がちがひます。わたしは同じ家庭を持つなら東京の町中よりもいつそ
斯
(
か
)
うした田舍に
住
(
す
)
まつて見たい。
畦道
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
といって二十日も一月も晴天が続くと川の水が減少して鮎の
住
(
す
)
み
場
(
ば
)
が
狭
(
せま
)
くなりますのに硅藻が
余
(
あま
)
り
生長
(
せいちょう
)
し
過
(
すぎ
)
て
硬
(
こわ
)
くなりますから鮎はやっぱり餌に飢て味が悪くなります。
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
春
(
はる
)
まけて
物
(
もの
)
がなしきにさ
夜
(
よ
)
更
(
ふ
)
けて
羽
(
は
)
ぶき
鳴
(
な
)
く
鴫
(
しぎ
)
誰
(
た
)
が
田
(
た
)
にか
住
(
す
)
む 〔巻十九・四一四一〕 大伴家持
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
大至急
(
だいしきゅう
)
あのお
医者
(
いしゃ
)
さんを
洗
(
あら
)
おうじやないか。
何
(
なに
)
か
出
(
で
)
るよ。すぐとなりに
住
(
す
)
んでいるのだ。しかも
医者
(
いしゃ
)
だ。
毒物
(
どくぶつ
)
の
知識
(
ちしき
)
もあるはずだし、
青酸加里
(
せいさんかり
)
だつて
入手
(
にゅうしゅ
)
できるのだろう。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
家屋
(
かおく
)
は一
代
(
だい
)
かぎりのもので、
子孫繼承
(
しそんけいしやう
)
して
住
(
す
)
まふものでないといふ
思想
(
しさう
)
が
深
(
ふか
)
い
根柢
(
こんてい
)
をなした。
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
山
(
やま
)
の
中
(
なか
)
に
古池
(
ふるいけ
)
がありました。そこに
蛙
(
かへる
)
の一
族
(
ぞく
)
が
何不自由
(
なにふじいう
)
なく
暮
(
く
)
らして、
住
(
す
)
んでをりました。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
実に
可懐
(
なつかし
)
かつたのです、顔を見ると手を
把
(
と
)
つて、
直
(
たゞち
)
に
旧交
(
きふこう
)
が
尋
(
あたゝ
)
められると
云
(
い
)
ふ
訳
(
わけ
)
で、
其頃
(
そのころ
)
山田
(
やまだ
)
も
私
(
わたし
)
も
猶且
(
やはり
)
第二中学時代と
易
(
かは
)
らず
芝
(
しば
)
に
住
(
す
)
んで
居
(
ゐ
)
ましたから、
往復
(
わうふく
)
ともに手を
携
(
たづさ
)
へて
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
○さて此関山村のかたほとりに、
独
(
ひと
)
り
草庵
(
さうあん
)
を
結
(
むす
)
びて
住
(
す
)
む
源教
(
げんけう
)
といふ
念仏
(
ねんぶつ
)
の
道心坊
(
だうしんばう
)
ありけり。年は六十あまり、たゞ念仏
三昧
(
ざんまい
)
の
法師
(
はふし
)
にて、
无学
(
むがく
)
なれどもその
行
(
おこなひ
)
は
碩僧
(
せきそう
)
にもをさ/\
劣
(
おとら
)
ず。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
ところが、第三に、そのたまり水が
塩
(
しお
)
からかった
証拠
(
しょうこ
)
もあったのです。それはやはり北上山地のへりの赤砂利から、
牡蠣
(
かき
)
や何か、
半鹹
(
はんかん
)
のところにでなければ
住
(
す
)
まない
介殻
(
かいがら
)
の
化石
(
かせき
)
が出ました。
イギリス海岸
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
同時に彼は、子爵といふ
冠
(
かんむり
)
のある勝見家の
門内
(
もんない
)
に
住
(
す
)
まツて、華族といふ名に依ツて存在し、其の自由を
束縛
(
そくばく
)
されてゐることを甚だ窮窟にも思ひ、また
意久地
(
いくぢ
)
なく無意味に思ふやうになツた。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
出様来
(
でやうきや
)
る
者
(
もの
)
や、
伊祖
(
いぞ
)
の
大主
(
おほぬし
)
の
御万人
(
おまんちよ
)
の
中
(
うち
)
に
頭取
(
かしらどり
)
聞
(
き
)
ちゆる者どやゆる、お万人のまぢり
誠
(
だに
)
よ
聞留
(
ききと
)
めれ、ムルチてる池に
大蛇
(
おほぢや
)
住
(
す
)
で
居
(
を
)
とて、
風
(
かぜ
)
の
根
(
ね
)
も
絶
(
て
)
らぬ、
雨
(
あめ
)
の
根
(
ね
)
も
絶
(
て
)
らぬ、
屋蔵
(
やぐら
)
吹
(
ふき
)
くづち、
原
(
はる
)
の
物作
(
もづくり
)
も
ユタの歴史的研究
(新字新仮名)
/
伊波普猷
(著)
五一 山にはさまざまの鳥
住
(
す
)
めど、最も
寂
(
さび
)
しき声の鳥はオット鳥なり。夏の
夜中
(
よなか
)
に
啼
(
な
)
く。浜の
大槌
(
おおづち
)
より
駄賃附
(
だちんづけ
)
の者など峠を越え来たれば、
遥
(
はるか
)
に谷底にてその声を聞くといえり。昔ある長者の娘あり。
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
賽の河原は
乱脈
(
らんみゃく
)
である。
慈悲柔和
(
じひにゅうわ
)
にこ/\した地蔵様が出て来て慰めて下さらずば、賽の河原は、実に
情無
(
なさけな
)
い
住
(
す
)
み
憂
(
う
)
い場所ではあるまいか。旅は道づれ世は
情
(
なさけ
)
、
我儕
(
われら
)
は情によって生きることが出来る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
火星
(
くわせい
)
に
人間
(
にんげん
)
が
住
(
す
)
んでゐるか
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
住
常用漢字
小3
部首:⼈
7画
“住”を含む語句
住居
住家
居住
住所
住持
住宅
住人
常住
移住
千住
住民
住職
住吉
無住
後住
下宿住居
侘住居
住込
先住
久住
...