“元祖”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
がんそ66.7%
ぐわんそ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いや、昔の話さ。恐らく松本君のお祖父さんがカギの元祖がんそだったろう。カギ屋という名がついていた。無学文盲でも頭の好い人だったからね」
ガラマサどん (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
いわゆる、徳川時代の名物、伊賀者いがもの元祖がんそは、この菊池半助きくちはんすけと、柘植半之丞つげはんのじょう服部小源太はっとりこげんたの三がらす。そのひとりである半助が、忍術にんじゅつけているのはあたりまえ、あらためてここにいう要がない。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とう時、わたしの一家は長さきんでゐた。その長さきには、下岡蓮杖おうならんで、日本寫しんかい元祖ぐわんそである上野彦馬おうが同じくんでゐた。
そのころおう直接ちよくせつ撮影塲さつえいぜうに出るといふやうなことはなかつたが、あたまのすつかり銀髮ぎんはつになつた、ひたいひろい、あごの角張かどはつたおうかほを、この人が寫眞しやしん元祖ぐわんそだといふ風な一しゆ敬意けいいを以てながめたことが