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住
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とど
ふりがな文庫
“
住
(
とど
)” の例文
もう既に転歩に耐へず、追憶の視線はそぞろにも杖の
住
(
とど
)
まるほとりに還りて落ち、また五月は、ただ、草の葉の間に拾つて見る桐の花。
測量船拾遺
(新字旧仮名)
/
三好達治
(著)
夜陰に
轟
(
とどろ
)
く車ありて、一散に
飛
(
とば
)
し
来
(
きた
)
りけるが、
焼場
(
やけば
)
の
際
(
きは
)
に
止
(
とどま
)
りて、
翩
(
ひらり
)
と
下立
(
おりた
)
ちし人は、
直
(
ただ
)
ちに鰐淵が跡の前に尋ね行きて
歩
(
あゆみ
)
を
住
(
とど
)
めたり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
と読ましてあるが、これなども、第三句はやはり「両岸の猿声啼いて
住
(
とど
)
まらざるに」と読んで、呼吸をそのまま結句まで続けたいと思ふ。
閑人詩話
(新字旧仮名)
/
河上肇
(著)
僕は
妣
(
はは
)
の國に
往
(
い
)
なむとおもひて哭くとまをししかば、ここに大御神
汝
(
みまし
)
はこの國にな
住
(
とど
)
まりそと詔りたまひて、
神逐
(
かむやら
)
ひ逐ひ賜ふ。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
下
(
ラワル
)
ニゲリア人は鱷は犯罪ある者にあらずんば食わずとてこれをその祖先神または河湖神とし、殺さばその
住
(
とど
)
まる水
涸
(
か
)
ると信じ
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
▼ もっと見る
(『本生心地観経』に曰く、「心は流水のごとし。念々に生滅し、前後世において、しばらくも
住
(
とど
)
まらざるがゆえに」と)
通俗講義 霊魂不滅論
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
三七一 比丘よ、靜慮せよ、放逸なる勿れ、汝の心を妙欲に
住
(
とど
)
めざれ、放逸にして(熱)鐵丸を呑む勿れ、燒かるゝ時に至りて、是苦なりと叫ぶ勿れ。
法句経
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
太夫の手にも
住
(
とど
)
まらで、空に
文
(
あや
)
織る
練磨
(
れんま
)
の手術、今じゃ今じゃと、木戸番は
濁声
(
だみごえ
)
高く
喚
(
よば
)
わりつつ、
外面
(
おもて
)
の幕を引き
揚
(
あ
)
げたるとき、演芸中の太夫はふと
外
(
と
)
の
方
(
かた
)
に眼を
遣
(
や
)
りたりしに
義血侠血
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
行くにも、
住
(
とど
)
まるにも、覆面を取らぬ女……その生涯にはかぎりなき陰影がなければならぬ。道はちがうが、われも多年人を求むる身だ。こう思って兵馬が、新しい感興に
駆
(
か
)
られた時に
大菩薩峠:23 他生の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
この二馬は一和して
住
(
とど
)
まる、これ
両
(
ふたつ
)
ながら荒くて癖が悪く、
毎
(
いつ
)
も
絆
(
つな
)
を咬み切る、罪を同じゅうし過ちを
斉
(
ひと
)
しゅうする者は必ず仲がよいと答え
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
ここに伊耶那岐の大御神、
大
(
いた
)
く忿らして詔りたまはく、「然らば汝はこの國にはな
住
(
とど
)
まりそ」と詔りたまひて、すなはち
神逐
(
かむやら
)
ひに
逐
(
やら
)
ひたまひき
二四
。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
思わず渠の目はこれに
住
(
とど
)
まりぬ。出刃庖丁なり!
義血侠血
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
妓輩の主人生時は貴人と
伍
(
ご
)
を成すが、一旦命
終
(
しゅう
)
すれば最卑民中にすら
住
(
とど
)
まるを許されず、口に藁作りの
韁
(
たづな
)
を
食
(
は
)
ませ、死んだ時のままの衣服で町中引きずり
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
今既に事済んだ上は転じて福を天下に行うべし、
住
(
とど
)
まる事
罷
(
まか
)
りならずと言い終って忽然見えずなったとある。
十二支考:06 羊に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
今は怖るる事なし、思う所へ往けというから、外甥その法を行うて自ら美女に化し、相貌殊好、特に常倫に異なり。すなわち婆羅尼斯に往き王の園苑中に
住
(
とど
)
まる。
十二支考:09 犬に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
もしこの狗寺に入るを見ればことごとく
住
(
とど
)
まり低頭
掉尾
(
ちょうび
)
すとある。タヴェルニエー等の紀行に、回教徒の厳峻な輩は、馬にさえ宗制通りの断食を
厲行
(
れいこう
)
する趣が見える。
十二支考:09 犬に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
猪余儀なく虎
少
(
しばら
)
く
住
(
とど
)
まり待て我祖父の
鎧
(
よろい
)
を
著
(
き
)
来って戦うべしとて便所に至り
宛転
(
ころがり
)
て糞を目まで塗り往きて虎に向うと、虎大いに閉口し我まさに雑小虫を食わざるは牙を惜しめばなり
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
予
(
かね
)
てこの王を侮り外出したら縛りに往くと言い来った四遠の諸国、王が城を出で苑に
住
(
とど
)
まると聞き大兵を興し捉えに来る。王城へ還らんとする中途に、蓮花咲き満ちた大池ありて廻り遠い。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
来りて相問訊して一面にありて坐す、時に獼猴来りて婬を行わんと欲し、一々諸比丘の面を看る、次に愛するところの比丘の前に到り、
住
(
とど
)
まりてその面を諦視し、時にこの比丘心恥じ獼猴を視ず
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
住
常用漢字
小3
部首:⼈
7画
“住”を含む語句
住居
住家
居住
住所
住持
住宅
住人
常住
移住
千住
住民
住職
住吉
無住
後住
下宿住居
侘住居
住込
先住
久住
...