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住
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すみ
ふりがな文庫
“
住
(
すみ
)” の例文
気の
尽
(
つき
)
た折は是非世間の面白
可笑
(
おかし
)
いありさまを見るがよいと、万事親切に世話して、珠運が
笑
(
えま
)
し
気
(
げ
)
に恋人の
住
(
すみ
)
し跡に移るを満足せしが
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
アア
妾
(
しょう
)
はただ自分の都合によりて、先祖代々師と仰がれし旧家をば一朝その郷関より立ち
退
(
の
)
かしめ
住
(
すみ
)
も慣れざる東の空にさまよわしめたるなり。
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
○
謹
(
つゝしん
)
で
案
(
あんず
)
るに、
菅原
(
すがはら
)
の本姓は
土師
(
はじ
)
なりしが、
土師
(
はじ
)
の
古人
(
ふるひと
)
といひしが、
光仁帝
(
くわうにんてい
)
の御時、大和国
菅原
(
すがはら
)
といふ所に
住
(
すみ
)
たるゆゑに土師の姓を菅原に改らる。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
お
住
(
すみ
)
の
倅
(
せがれ
)
に死別れたのは茶摘みのはじまる時候だつた。倅の
仁太郎
(
にたらう
)
は足かけ八年、腰ぬけ同様に床に就いてゐた。
一塊の土
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
播磨国賀毛郡河内
ノ
里では、苗代に草を敷かずに苗をおろした為来りを、神群行に繋げて説いてゐる。昔
住
(
すみ
)
ノ
吉
(
え
)
の神上陸の際、
従神
(
トモガミ
)
が刈り草を解き散して座を設けた。
まれびとの歴史
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
▼ もっと見る
父の定吉は花屋を商売にしている
他
(
ほか
)
に、この寺内が広いので、寺男の手伝いをして草取りや水撒きなどもしている。自分の名はお
住
(
すみ
)
、年は十七であると彼女は答えた。
半七捕物帳:66 地蔵は踊る
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
お延を引張って、わざわざ庭先から座敷へ上った叔父は「
住
(
すみ
)
、住」と大きな声で叔母を呼んだ。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
貰
(
もら
)
ひ
請
(
うけ
)
慈
(
いつく
)
しみ養育なし廿箇年以前私し方へ
連參
(
つれまゐ
)
り
何方
(
いづれ
)
へ成共奉公致させ呉候樣にとの事に付私し世話致し
則
(
すなは
)
ち三河町伊勢屋五兵衞方へ奉公
住
(
すみ
)
致させ候處一事の
誤
(
あやま
)
りも無奉公を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
橋
(
はし
)
の
詰
(
つめ
)
に、——
丹後行
(
たんごゆき
)
、
舞鶴行
(
まひづるゆき
)
——
住
(
すみ
)
の
江丸
(
えまる
)
、
濱鶴丸
(
はまづるまる
)
と
大看板
(
おほかんばん
)
を
上
(
あ
)
げたのは
舟宿
(
ふなやど
)
である。
城崎を憶ふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
百足
(
ももた
)
らず伊予路を見れば、山の末島の崎々、真白にぞみ雪ふりたれ、
並立
(
なみたち
)
の山のこと/″\、
見渡
(
みわたし
)
の島のこと/″\、冬といへど雪だに見えぬ、
山陽
(
かげとも
)
の吉備の御国は、
住
(
すみ
)
よくありけり
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
山間に
住
(
すみ
)
ついて働く人々の中にこういう民謡があったものと見える。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
住
(
すみ
)
の江を生けるかひある
渚
(
なぎさ
)
とは年ふるあまも今日や知るらん
源氏物語:35 若菜(下)
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
能登
(
のと
)
の
七尾
(
ななお
)
の冬は
住
(
すみ
)
うき 兆
俳句への道
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
山伏
住
(
すみ
)
て人しかるなり
野水
(
やすい
)
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
○
謹
(
つゝしん
)
で
案
(
あんず
)
るに、
菅原
(
すがはら
)
の本姓は
土師
(
はじ
)
なりしが、
土師
(
はじ
)
の
古人
(
ふるひと
)
といひしが、
光仁帝
(
くわうにんてい
)
の御時、大和国
菅原
(
すがはら
)
といふ所に
住
(
すみ
)
たるゆゑに土師の姓を菅原に改らる。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
この途端に抱寝していた
小児
(
こども
)
が俄に
魘
(
おび
)
えて、アレ
住
(
すみ
)
が来た、怖いよゥと火の付くように泣立てる。
お住の霊
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
秋の半ばに、
住
(
すみ
)
かえた、と云って、ただそれだけ、上州伊香保から
音信
(
たより
)
があった。
第二菎蒻本
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「あたった、あたった。やっぱりお前の方が
住
(
すみ
)
より悧巧だね」
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
所持せし故にや
加田
(
かだ
)
の
浦
(
うら
)
にて
切害
(
せつがい
)
され
死骸
(
しがい
)
は海中へ
入
(
いれ
)
申候しか相見え申さず
此浦
(
このうら
)
には
鰐鮫
(
わにざめ
)
住
(
すみ
)
候故大方は
鮫
(
さめ
)
の
餌食
(
ゑじき
)
と相成候事と存られ候
衣類
(
いるゐ
)
并
(
ならび
)
に
笠
(
かさ
)
は血に染り濱邊に
打上
(
うちあげ
)
是有候故濱奉行へ御屆に相成候
且
(
かつ
)
村中
不便
(
ふびん
)
に存じ
師匠
(
ししやう
)
感應院の
墓
(
はか
)
の
側
(
そば
)
へ
塚標
(
はかじるし
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
雪国の人は春にして春をしらざるをもつて
生涯
(
しやうがい
)
を
終
(
をは
)
る。これをおもへば
繁栄豊腴
(
はんえいほういゆ
)
の
大都会
(
たいとくわい
)
に
住
(
すみ
)
て
年々
(
ねん/\
)
歳々
(
せい/\
)
梅柳
(
ばいりう
)
媆色
(
ぜんしよく
)
の春を
楽
(
たのし
)
む事
実
(
じつ
)
に
天幸
(
てんかう
)
の人といふべし。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
雪国の人は春にして春をしらざるをもつて
生涯
(
しやうがい
)
を
終
(
をは
)
る。これをおもへば
繁栄豊腴
(
はんえいほういゆ
)
の
大都会
(
たいとくわい
)
に
住
(
すみ
)
て
年々
(
ねん/\
)
歳々
(
せい/\
)
梅柳
(
ばいりう
)
媆色
(
ぜんしよく
)
の春を
楽
(
たのし
)
む事
実
(
じつ
)
に
天幸
(
てんかう
)
の人といふべし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
○北野の御社の
始
(
はじめ
)
は
天慶
(
てんきやう
)
五年六月九日より
勅命
(
ちよくめい
)
によりて
建創
(
たてはじむ
)
。其起りは西の京七条に
住
(
すみ
)
たる
文子
(
あやこ
)
といふ女に神
託
(
たく
)
ありしによりてなり。(北野縁起につまびらかなり。)
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
○北野の御社の
始
(
はじめ
)
は
天慶
(
てんきやう
)
五年六月九日より
勅命
(
ちよくめい
)
によりて
建創
(
たてはじむ
)
。其起りは西の京七条に
住
(
すみ
)
たる
文子
(
あやこ
)
といふ女に神
託
(
たく
)
ありしによりてなり。(北野縁起につまびらかなり。)
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
住
常用漢字
小3
部首:⼈
7画
“住”を含む語句
住居
住家
居住
住所
住持
住宅
住人
常住
移住
千住
住民
住職
住吉
無住
後住
下宿住居
侘住居
住込
先住
久住
...