“野水”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やすい71.4%
やすゐ28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
野水やすいの「うそつきに自慢いはせて遊ぶらん」につけたもので、この鮓は、かぶらずしまたはそれに類似のものではないかと思う。
かぶらずし (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
ひとりは名古屋の俳諧師で野水やすいといい、ひとりは江戸の画家で文阿ぶんあという人で、文阿の方が二十日はつかほども先に来て、ひと月以上も逗留している。野水の方はおくれて来て、半月ばかりも逗留している。
青蛙堂鬼談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
予等は梅花の一瓣にも、つるおもひ、初月しよげつを想ひ、空山くうざんを想ひ、野水やすゐを想ひ、断角だんかくを想ひ、書燈を想ひ、脩竹しうちくを想ひ、清霜せいさうを想ひ、羅浮らふを想ひ、仙妃せんぴを想ひ、林処士りんしよしの風流を想はざるあたはず。
続野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
二の尼に近衛の花のさかりきく 野水やすゐ
芭蕉について (新字新仮名) / 宮本百合子(著)