野水やすい)” の例文
野水やすいの「うそつきに自慢いはせて遊ぶらん」につけたもので、この鮓は、かぶらずしまたはそれに類似のものではないかと思う。
かぶらずし (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
ひとりは名古屋の俳諧師で野水やすいといい、ひとりは江戸の画家で文阿ぶんあという人で、文阿の方が二十日はつかほども先に来て、ひと月以上も逗留している。野水の方はおくれて来て、半月ばかりも逗留している。
青蛙堂鬼談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
水鳥のはしについたる梅白し 野水やすい
俳句とはどんなものか (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
つづみ手向たむくる弁慶の宮 野水やすい
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
たそやとばしる笠の山茶花さざんか 野水やすい
俳句への道 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
霧に舟く人はちんばか 野水やすい
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
山伏すみて人しかるなり 野水やすい
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)