“やすゐ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
安井50.0%
野水50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
學生がくせい平日いつもよりはかず不足ふそくであつた。不審ふしんことには、自分じぶんより三四さんよまへかへつてゐるべきはず安井やすゐかほさへ何處どこにもえなかつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
引き拔切合處に太田樣の方には中小姓こしやう徒士かちなどにも手利てきゝの者之あり其上陸尺ろくしやくの七右衞門はちからもありてよくはたらき候然るに嘉川樣の方には中小姓こしやう孕石はらみいし源兵衞安井やすゐ伊兵衞を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
細君さいくん宗助そうすけるやいなや、れいやはらかいした慇懃いんぎん挨拶あいさつべたのち此方こつちからかうとおもつて安井やすゐ消息せうそくを、かへつてむかふからたづねた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
嘉川主税之助同人家來安間あんま平左衞門切首きりくび多兵衞そう願山嘉川家々來孕石はらみいし源兵衞安井やすゐ伊兵衞嘉川藤五郎建部たてべがう右衞門ばんすけ十郎山口惣右衞門陸尺ろくしやく七右衞門右の者一同白洲しらすまかり出ければ老中らうぢう井上河内守殿若年寄わかどしより大久保長門守殿石川近江守殿寺社じしや奉行黒田豐前守殿大目付めつけ有馬出羽守殿御目付松浦四郎殿を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
予等は梅花の一瓣にも、つるおもひ、初月しよげつを想ひ、空山くうざんを想ひ、野水やすゐを想ひ、断角だんかくを想ひ、書燈を想ひ、脩竹しうちくを想ひ、清霜せいさうを想ひ、羅浮らふを想ひ、仙妃せんぴを想ひ、林処士りんしよしの風流を想はざるあたはず。
続野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
二の尼に近衛の花のさかりきく 野水やすゐ
芭蕉について (新字新仮名) / 宮本百合子(著)