とゞ)” の例文
老いたる教師ハツバス・ダアダアのボルゲエゼ家の車のしるしに心づきて、蹣跚まんさんたる歩をとゞめ我等をゐやしたるは、おもはずなる心地せらる。
その第一期に於ては我も有りと有らゆる自由をち、行かんと欲するところに行き、とゞまらんと欲する所に住まりしなり。
我牢獄 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
つゞいて一人ひとり美少年びせうねん何處いづこよりちたりけん、華嚴けごんたきそこけて、いはかけら藻屑もくづとともに、くもよりちつとおぼしきが、たすけをぶか諸手もろてげて、眞俯向まうつむけにながしが、あはよくいはとゞまりて
妙齢 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
行かんと欲するところに行き、とゞまらんと欲するところに住まりて、さて不幸にはば、そは自らせるなれば、悔ゆることもあらざるべし。
江海の水溢れて天に注ぐ事なく、泰山の土長く地上にとゞまることを知らば、地上にもたコンシステンシイの争ふ可からざる者あるを悟らざらめや。
最後の勝利者は誰ぞ (新字旧仮名) / 北村透谷(著)