たづぬ)” の例文
能々よく/\得心して以後たづぬせつは有樣に申立よ先引立ひきたていとの下知に隨ひ同心引立ひきたてて入替り願山ぐわんざんを白洲へ引据るに大岡殿かれを見られコリヤ了源寺れうげんじ所化しよけ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
物事ものごと道理だうりべんじてよく其本そのもとたづぬればすこしも不思儀ふしぎなることにあらず。
改暦弁 (旧字旧仮名) / 福沢諭吉(著)
(柳緑花紅碑をたづぬ。夜いまだあけざる故尋不得。)矢弓茶店(奴茶屋といふ、片岡流射術の祖家なり)に小休す。数里行て夜まさにあけたり。うばふところより日の岡峠にいたる。かう高からず。踢揚茶店けあげちややに休す。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
たづぬるにもと大和國やまとのくに南都なんと春日かすが社家しやけ大森隼人おほもりはいとの次男にて右膳うぜん云者いふものありしが是を家督かとくにせんとおもひ父の隼人は右膳に行儀ぎやうぎ作法さはふ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
たづぬる者なり何共御太儀ごたいぎながら今一おう其旅籠屋そのはたごやまで案内してくれまじきやといふにぞ夫れは易き事なりと善六はさきたちくだんの人々をともなひて龜屋徳右衞門方へ到り人々を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)