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尋
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たづ
ふりがな文庫
“
尋
(
たづ
)” の例文
以上
河流
(
かりう
)
と運河の外
猶
(
なほ
)
東京の水の美に関しては
処々
(
しよ/\
)
の下水が落合つて次第に川の如き
流
(
ながれ
)
をなす
溝川
(
みぞかは
)
の光景を
尋
(
たづ
)
ねて見なければならない。
水 附渡船
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
皈
(
かへ
)
りの
遲
(
おそ
)
きを
母
(
はゝ
)
の
親
(
おや
)
案
(
あん
)
して
尋
(
たづ
)
ねに
來
(
き
)
てくれたをば
時機
(
しほ
)
に
家
(
うち
)
へは
戻
(
もど
)
つたれど、
母
(
はゝ
)
も
物
(
もの
)
いはず
父親
(
てゝおや
)
も
無言
(
むごん
)
に、
誰
(
た
)
れ
一人
(
ひとり
)
私
(
わたし
)
をば
叱
(
しか
)
る
物
(
もの
)
もなく
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
ミハイル、アウエリヤヌヰチは
一人
(
ひとり
)
して
元氣可
(
げんきよ
)
く、
朝
(
あさ
)
から
晩迄
(
ばんまで
)
町
(
まち
)
を
遊
(
あそ
)
び
歩
(
ある
)
き、
舊友
(
きういう
)
を
尋
(
たづ
)
ね
廻
(
まは
)
り、
宿
(
やど
)
には
數度
(
すうど
)
も
歸
(
かへ
)
らぬ
夜
(
よ
)
が
有
(
あ
)
つた
位
(
くらゐ
)
。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
細君
(
さいくん
)
は
宗助
(
そうすけ
)
を
見
(
み
)
るや
否
(
いな
)
や、
例
(
れい
)
の
柔
(
やはら
)
かい
舌
(
した
)
で
慇懃
(
いんぎん
)
な
挨拶
(
あいさつ
)
を
述
(
の
)
べた
後
(
のち
)
、
此方
(
こつち
)
から
聞
(
き
)
かうと
思
(
おも
)
つて
來
(
き
)
た
安井
(
やすゐ
)
の
消息
(
せうそく
)
を、
却
(
かへ
)
つて
向
(
むか
)
ふから
尋
(
たづ
)
ねた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
そこで
土間
(
どま
)
へ
手
(
て
)
を
支
(
つか
)
へて、「
何
(
ど
)
ういふ
御修行
(
ごしゆぎやう
)
が
積
(
つ
)
んで、あのやうに
生死
(
しやうじ
)
の
場合
(
ばあひ
)
に
平氣
(
へいき
)
でお
在
(
いで
)
なされた」と、
恐入
(
おそれい
)
つて
尋
(
たづ
)
ねました。
旅僧
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
問
(
と
)
ふ寶澤
答
(
こたへ
)
て我は徳川
無名丸
(
むめいまる
)
と申す者なり
繼母
(
けいぼ
)
の
讒言
(
ざんげん
)
により斯は
獨旅
(
ひとりたび
)
を致す者なり又其
許
(
もと
)
は何人にやと
尋
(
たづ
)
ね
返
(
かへ
)
せば
彼者
(
かのもの
)
芝原
(
しばはら
)
へ手を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
余此蝶を見ざりしゆゑ、
近隣
(
きんりん
)
の
老婦
(
らうふ
)
若
(
わか
)
きころ渋海川の
辺
(
ほと
)
りより
嫁
(
か
)
せし人ありしゆゑ
尋
(
たづ
)
ね
問
(
と
)
ひしに、その
老婦
(
らうふ
)
の
語
(
かた
)
りしまゝをこゝに
記
(
しる
)
せり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
すると
翌日
(
よくじつ
)
歸
(
かへ
)
つて
來
(
き
)
て
大層
(
たいそう
)
謝罪
(
しやざい
)
をされるから
何故
(
なにゆゑ
)
返事
(
へんじ
)
をしなかつたと
尋
(
たづ
)
ねると
返事
(
へんじ
)
は
端書
(
はがき
)
で
出
(
だ
)
して
置
(
お
)
きましたといふのです。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
アデェルは彼の云ふのをきいて、“Sans Mademoiselle”(エア先生なしに、)學校に行かなくてはならないのかと
尋
(
たづ
)
ねた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
その重さこそ常々私が
尋
(
たづ
)
ねあぐんでゐたもので、疑ひもなくこの重さは
總
(
すべ
)
ての善いもの總ての美しいものを重量に換算して來た重さであるとか
檸檬
(旧字旧仮名)
/
梶井基次郎
(著)
「それぢや少し聞いたことが
有
(
あ
)
るから、
私
(
わたし
)
は一つ
沼田
(
ぬまた
)
へ
行
(
い
)
つて見ようと思ふ」「
沼田
(
ぬまた
)
の
親類
(
しんるゐ
)
もあの五代目が
達者
(
たつしや
)
の
時分
(
じぶん
)
は
折々
(
をり/\
)
尋
(
たづ
)
ねて
来
(
き
)
ましたが、 ...
塩原多助旅日記
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
が、
素人
(
しろうと
)
はかう云ふ画を見ると、
何故
(
なぜ
)
これらの画の作家は、絵具皿の代りにパレツトを、紙や絹の代りにカンヴアスを用ひないかと
尋
(
たづ
)
ねたくなる。
西洋画のやうな日本画
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
さてまた粗なること、汝の
尋
(
たづ
)
ぬるかの
斑點
(
はんてん
)
の
原因
(
もと
)
ならば、この遊星には、その材の全く乏しき處あるか 七三—七五
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
斯
(
かく
)
の如く将門思惟す、
凡
(
およ
)
そ当夜の敵にあらずといへども(良兼は)脈を
尋
(
たづ
)
ぬるに
疎
(
うと
)
からず、氏を建つる骨肉なり
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
それを
國
(
くに
)
の
言葉
(
ことば
)
で
言
(
い
)
へば、『
皆
(
みな
)
さん、お
變
(
かは
)
りもありませんか、あなたのお
家
(
うち
)
の
祖父
(
おぢい
)
さんもお
健者
(
たつしや
)
ですか。』と
尋
(
たづ
)
ねるらしいのでしたが
燕
(
つばめ
)
の
言
(
い
)
ふことは
早口
(
はやぐち
)
で
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
愛
(
あい
)
ちやんは
立所
(
たちどころ
)
に
屹度
(
きつと
)
兎
(
うさぎ
)
が
扇子
(
せんす
)
と
白
(
しろ
)
い
山羊仔皮
(
キツド
)
の
手套
(
てぶくろ
)
とを
探
(
さが
)
して
居
(
ゐ
)
るに
違
(
ちが
)
ひないと
思
(
おも
)
つて、
深切
(
しんせつ
)
にも
其
(
そ
)
れを
尋
(
たづ
)
ねてやりましたが、
何處
(
どこ
)
にも
見
(
み
)
えませんでした。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
山田
(
やまだ
)
は
出嫌
(
でぎら
)
ひであつたが、
私
(
わたし
)
は
飛行自由
(
ひぎやうじざい
)
の
方
(
はう
)
であるから、
四方
(
しはう
)
に
交
(
まじはり
)
を
結
(
むす
)
びました、
処
(
ところ
)
が
予備門
(
よびもん
)
内
(
ない
)
を
普
(
あまね
)
く
尋
(
たづ
)
ねて見ると、なか/\
斯道
(
しだう
)
の
好者
(
すきしや
)
が
潜伏
(
せんぷく
)
して
居
(
ゐ
)
るので
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
さうして
居
(
ゐ
)
る
處
(
ところ
)
へ
村
(
むら
)
の
近所
(
きんじよ
)
のものがひよつこり
尋
(
たづ
)
ねて
來
(
き
)
たので
彼
(
かれ
)
は
狐
(
きつね
)
にでも
魅
(
つま
)
まれたやうに
只
(
たゞ
)
驚
(
おどろ
)
いた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
で医者が容態を
尋
(
たづ
)
ねると、自分には今ものの形と音との区別がハツキリとつかないと云ふのである。
静物
(新字旧仮名)
/
十一谷義三郎
(著)
同伴者
(
どうばんしゃ
)
に
連立
(
つれだ
)
たうとて、
同門跣足
(
どうもんせんそく
)
の
或
(
ある
)
御坊
(
ごばう
)
を
尋
(
たづ
)
ねて、
町
(
まち
)
で
或
(
ある
)
病家
(
びゃうか
)
をお
見舞
(
みま
)
やってゐるのに
逢
(
あ
)
うたところ、
町
(
まち
)
の
檢疫
(
けんえき
)
の
役人衆
(
やくにんしゅう
)
に
兩人
(
ふたり
)
ながら
時疫
(
じえき
)
の
家
(
うち
)
にゐたものぢゃと
疑
(
うたが
)
はれて
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
『
僕
(
ぼく
)
の
出
(
で
)
た
學校
(
がくかう
)
をお
尋
(
たづ
)
ねになるのですか。』と
兒玉
(
こだま
)
は
語
(
ご
)
を
續
(
つが
)
うとして、
更
(
さら
)
に
斯
(
か
)
う
問
(
と
)
ふた。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
民
(
たみ
)
作業
(
なりはひ
)
をたのしむあまりに、春は花の
下
(
もと
)
に
息
(
やすら
)
ひ、秋は
三
錦の林を
尋
(
たづ
)
ね、
四
しらぬ火の
五
筑紫路
(
つくしぢ
)
もしらではと
六
械
(
かぢ
)
まくらする人の、富士
七
筑波の
嶺々
(
みねみね
)
を心にしむるぞそぞろなるかな。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
現身
(
うつせみ
)
は
数
(
かず
)
なき
身
(
み
)
なり
山河
(
やまかは
)
の
清
(
さや
)
けき
見
(
み
)
つつ
道
(
みち
)
を
尋
(
たづ
)
ねな 〔巻二十・四四六八〕 大伴家持
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
「
小僧
(
こぞう
)
! おめえ
迷兒
(
まいご
)
か、どこからきたんだ。だれか
尋
(
たづ
)
ねる
者
(
もの
)
でもあるのか」
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
しかし
皆
(
みな
)
さんはこん
後
(
ご
)
も
暇
(
ひま
)
があれば
博物館
(
はくぶつかん
)
へ
來
(
き
)
て、
今
(
いま
)
まで
見
(
み
)
た
品物
(
しなもの
)
を
更
(
さら
)
に
詳
(
くは
)
しく
見
(
み
)
て、わからぬことがあれば
先生
(
せんせい
)
や
博物館
(
はくぶつかん
)
の
人
(
ひと
)
にお
尋
(
たづ
)
ねになることを
希望
(
きぼう
)
いたします。それではさようなら。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
けれど、
私
(
わたくし
)
は
大佐
(
たいさ
)
の
今
(
いま
)
の
境遇
(
きやうぐう
)
に
就
(
つ
)
いては、
一言
(
いちげん
)
も
問
(
とひ
)
を
發
(
はつ
)
しなかつた。
差當
(
さしあた
)
つて
尋
(
たづ
)
ねる
必要
(
ひつよう
)
も
無
(
な
)
く、また
容易
(
ようゐ
)
ならざる
大佐
(
たいさ
)
の
秘密
(
ひみつ
)
をば、
輕率
(
けいそつ
)
に
問
(
と
)
ひかけるのは、
却
(
かへつ
)
て
禮
(
れい
)
を
失
(
しつ
)
すると
思
(
おも
)
つたからで。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
六郎は東京にて山岡鉄舟の
塾
(
じゅく
)
に入りて、
撃剣
(
げきけん
)
を学び、木村氏は熊谷の裁判所に
出勤
(
しゅっきん
)
したりしに、或る日六郎
尋
(
たづ
)
ねきて、撃剣の時
誤
(
あやま
)
りて
肋骨
(
あばらぼね
)
一本折りたれば、しばしおん身が
許
(
もと
)
にて
保養
(
ほよう
)
したしという。
みちの記
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
と、
息
(
いき
)
を
凝
(
こ
)
らしてゐた
夏繪
(
なつゑ
)
が
低
(
ひく
)
く
尋
(
たづ
)
ねかけた。
画家とセリセリス
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
枝より枝を横ざまに、何を
尋
(
たづ
)
ぬる
一大魚
(
いちだいぎよ
)
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
令史
(
れいし
)
間
(
ま
)
の
拔
(
ぬ
)
けた
事
(
こと
)
夥
(
おびたゞ
)
し。
呆
(
あき
)
れて
夜
(
よ
)
を
明
(
あか
)
すに、
山
(
やま
)
深
(
ふか
)
うして
人
(
ひと
)
を
見
(
み
)
ず。
道
(
みち
)
を
尋
(
たづ
)
ぬれば
家
(
いへ
)
を
去
(
さ
)
ること
正
(
まさ
)
に
八百里程
(
はつぴやくりてい
)
。
三十日
(
さんじふにち
)
を
經
(
へ
)
て
辛
(
から
)
うじて
歸
(
かへ
)
る。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
切
(
きつ
)
て來りつゝ居合はせし善六に向ひ
尋
(
たづ
)
ぬる樣に昨日
年頃
(
としのころ
)
十八九の女の
黒縮緬
(
くろちりめん
)
に八丈の小袖を
襲着
(
かさねぎ
)
せしが
若
(
もし
)
や
此道筋
(
このみちすぢ
)
を通りしを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
何
(
ど
)
うかしたかと
尋
(
たづ
)
ねると、たゞ
少
(
すこ
)
し
心持
(
こゝろもち
)
が
惡
(
わる
)
いと
答
(
こた
)
へる
丈
(
だけ
)
であつた。
醫者
(
いしや
)
に
見
(
み
)
て
貰
(
もら
)
へと
勸
(
すゝ
)
めると、
夫
(
それ
)
には
及
(
およ
)
ばないと
云
(
い
)
つて
取
(
と
)
り
合
(
あ
)
はなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
誰
(
だれ
)
か
自分
(
じぶん
)
の
所
(
ところ
)
に
來
(
き
)
たのでは
無
(
な
)
いか、
自分
(
じぶん
)
を
尋
(
たづ
)
ねてゐるのでは
無
(
な
)
いかと
思
(
おも
)
つて、
顏
(
かほ
)
には
謂
(
い
)
ふべからざる
不安
(
ふあん
)
の
色
(
いろ
)
が
顯
(
あら
)
はれる。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
玉敷
(
たましき
)
の都の中に、
棟
(
むね
)
を並べ
甍
(
いらか
)
を争へる、
尊
(
たか
)
き
卑
(
いや
)
しき人の
住居
(
すまひ
)
は、
代々
(
よよ
)
を
経
(
へ
)
てつきせぬものなれど、これをまことかと
尋
(
たづ
)
ぬれば、昔ありし家は
稀
(
まれ
)
なり。
本所両国
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
どうも
能
(
よ
)
くさういふ
毛並
(
けなみ
)
の牛が
出来
(
でき
)
たものでございますが、
牛飼
(
うしかひ
)
さんに
尋
(
たづ
)
ねると
然
(
さ
)
ういふ牛は
其
(
そ
)
の時に
生
(
うま
)
れて出ると
云
(
い
)
ひました、と
京都
(
きやうと
)
の人が
申
(
まうし
)
ました。
牛車
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
外
(
ほか
)
になし
女子
(
をんな
)
だてらに
心太
(
こゝろふと
)
く
都會
(
みやこ
)
の
地
(
ち
)
へと
志
(
こゝろ
)
ざし
其目的
(
そのもくてき
)
には
譯
(
わけ
)
もあれど
思
(
おも
)
ひはいすかのはしも
無
(
な
)
く
尋
(
たづ
)
ぬる
人
(
ひと
)
を
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
我もし汝に一の眞理を示すをえば、汝は汝の
尋
(
たづ
)
ぬる事に顏を
向
(
むく
)
ること今背をむくる如くなるべし 九四—九六
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
雀
(
すずめ
)
はおどろいて、
母
(
かあ
)
さまのところへ
飛
(
と
)
んで
行
(
い
)
きました。
母
(
かあ
)
さまにその
話
(
はなし
)
をして、どうしてあの
小
(
ちひ
)
さな
竹
(
たけ
)
の
子
(
こ
)
があんなに
急
(
きふ
)
に
大
(
おほ
)
きくなつたのでせうと
尋
(
たづ
)
ねました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
喜びで半分
狂氣
(
きちがひ
)
のやうになつたカルロを撫でゝ、二人は熱心に、
萬事
(
すべて
)
、變りがないかを
尋
(
たづ
)
ねた。それから、それが確かめられると、家の中に駈け込んで行つた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
その日は秋山に
近
(
ちか
)
き
見玉
(
みたま
)
村の
不動院
(
ふどうゐん
)
に
一宿
(
やどり
)
、次の日
桃源
(
たうげん
)
を
尋
(
たづ
)
ぬる心地して秋山にたずね入りぬ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
ロミオ
予
(
わし
)
が
教
(
をし
)
へう。したが、
其
(
その
)
若樣
(
わかさま
)
は
彌〻
(
いよ/\
)
逢
(
あ
)
はッしゃる
時分
(
じぶん
)
には、
尋
(
たづ
)
ねてござる
今
(
いま
)
よりは
老
(
ふ
)
けてゐませうぞ。はて、
最
(
いっ
)
ち
年少
(
としわか
)
のロミオは
予
(
わし
)
ぢゃ。これより
粗
(
まづ
)
いのは
今
(
いま
)
はない。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
栗
(
くり
)
の
木
(
き
)
の
陰
(
かげ
)
に
居
(
ゐ
)
た
勘次
(
かんじ
)
はだん/\と
幾
(
いく
)
らづゝでも
洪水
(
こうずゐ
)
の
噺
(
はなし
)
に
興味
(
きようみ
)
を
感
(
かん
)
じても
來
(
き
)
たし、それから
假令
(
たとひ
)
どうでも
尋
(
たづ
)
ねて
來
(
き
)
た
※
(
あね
)
に
挨拶
(
あいさつ
)
もせぬのは
他人
(
たにん
)
の
手前
(
てまへ
)
が
許容
(
ゆる
)
さないので
漸
(
やうや
)
く
立
(
た
)
つて
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
『
何故
(
なぜ
)
龜
(
かめ
)
ノ
子
(
こ
)
先生
(
せんせい
)
ッて
呼
(
よ
)
んだの、
然
(
さ
)
うでないものを?』と
愛
(
あい
)
ちやんが
尋
(
たづ
)
ねました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
家
(
うち
)
へ
尋
(
たづ
)
ねて
行
(
ゆ
)
く、
他
(
さき
)
も来る、そこで
学校外
(
がくかうぐわい
)
の
交
(
まじはり
)
を
結
(
むす
)
ぶやうに
成
(
な
)
つたのです
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
君が
行日
(
ゆきけ
)
長
(
なが
)
くなりぬ山
尋
(
たづ
)
ね迎へか行かむ待ちにか待たむ (巻二・八五)
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
枝より枝を横ざまに、何を
尋
(
たづ
)
ぬる
一大魚
(
いちだいぎよ
)
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
と、
連
(
つ
)
れの
人
(
ひと
)
に
尋
(
たづ
)
ねかけると
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
何
(
なん
)
で、
約束
(
やくそく
)
した
其
(
そ
)
の
婦
(
をんな
)
に
逢
(
あ
)
ひに
行
(
い
)
つては
成
(
な
)
らぬのかと——
今
(
いま
)
のお
前樣
(
まへさま
)
の
通
(
とほ
)
りを、
又
(
また
)
其
(
そ
)
の
時
(
とき
)
私
(
わたし
)
が
尋
(
たづ
)
ねますと、
彼
(
あ
)
の
盲人
(
めくら
)
が
申
(
まを
)
すには
三人の盲の話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
恐入
(
おそれいら
)
せしからは近日事の成就せんと皆々悦ぶ其中に
貴殿
(
きでん
)
一人
愁
(
うれ
)
ひ給ふは如何成仔細に候やと
尋
(
たづ
)
ねければ山内は
成程
(
なるほど
)
各々方には今日越前が恐入しを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
同僚
(
どうれう
)
は
小形
(
こがた
)
の
黄色
(
きいろ
)
い
表紙
(
へうし
)
を
宗助
(
そうすけ
)
の
前
(
まへ
)
に
出
(
だ
)
して、こんな
妙
(
めう
)
な
本
(
ほん
)
だと
答
(
こた
)
へた。
宗助
(
そうすけ
)
は
重
(
かさ
)
ねて
何
(
ど
)
んな
事
(
こと
)
が
書
(
か
)
いてあるかと
尋
(
たづ
)
ねた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
“尋”の解説
尋(ひろ)は、古代の中国や日本で使われた長さの単位。両手を左右に広げたときの幅を基準とする身体尺である。
建築や造船、漁業など(水深の測定、網の製造や綱の製作)の分野で用いられた。「尋」は単位事典や国語辞典で五尺ないし六尺と説明されるなど曖昧さがあるが、この点については使用する分野によって長さが異なるとの指摘がある(後述)。
(出典:Wikipedia)
尋
常用漢字
中学
部首:⼨
12画
“尋”を含む語句
尋常
尋問
御尋
尋人
千尋
尋常事
追尋
三十尋
二十尋
八尋殿
尋常人
尋者
八尋
何百尋
刀尋段々壊
百尋
尋廻
御尋問
訊尋
相尋
...