“差當”の読み方と例文
新字:差当
読み方割合
さしあた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何分なにぶんをとこづくであつてれば、差當さしあた懷中ふところ都合つがふわるいから、ばしてくれろともへなからうではないか。
一席話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
以上いじやう大體だいたい化物ばけもの概論がいろんべたのであるが、これ分類ぶんるゐしてるとどうなるか。これはなはだ六ヶしい問題もんだいであつて、見方みかたによりおの/\ことなわけである。差當さしあた種類しゆるゐうへからの分類ぶんるゐべると
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
何を措いても差當さしあたり明日のくらしをどうにかしようとして——云はゞどうにもならないことを、どうにかしようとして、とりとめもないかんがへをたどりながら、さつきから朱雀大路すじやくおはぢにふる雨の音を
羅生門 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)