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さしあた
ふりがな文庫
“
差當
(
さしあた
)” の例文
新字:
差当
何分
(
なにぶん
)
男
(
をとこ
)
づくであつて
見
(
み
)
れば、
差當
(
さしあた
)
り
懷中
(
ふところ
)
都合
(
つがふ
)
が
惡
(
わる
)
いから、
日
(
ひ
)
を
延
(
の
)
ばしてくれろとも
言
(
い
)
へなからうではないか。
一席話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
以上
(
いじやう
)
で
大體
(
だいたい
)
化物
(
ばけもの
)
の
概論
(
がいろん
)
を
述
(
の
)
べたのであるが、
之
(
これ
)
を
分類
(
ぶんるゐ
)
して
見
(
み
)
るとどうなるか。
之
(
これ
)
は
甚
(
はなは
)
だ六ヶしい
問題
(
もんだい
)
であつて、
見方
(
みかた
)
により
各
(
おの/\
)
異
(
ことな
)
る
譯
(
わけ
)
である。
先
(
ま
)
づ
差當
(
さしあた
)
り
種類
(
しゆるゐ
)
の
上
(
うへ
)
からの
分類
(
ぶんるゐ
)
を
述
(
の
)
べると
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
何を措いても
差當
(
さしあた
)
り明日の
暮
(
くら
)
しをどうにかしようとして——云はゞどうにもならない
事
(
こと
)
を、どうにかしようとして、とりとめもない
考
(
かんが
)
へをたどりながら、さつきから
朱雀大路
(
すじやくおはぢ
)
にふる雨の音を
羅生門
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
けれど、
私
(
わたくし
)
は
大佐
(
たいさ
)
の
今
(
いま
)
の
境遇
(
きやうぐう
)
に
就
(
つ
)
いては、
一言
(
いちげん
)
も
問
(
とひ
)
を
發
(
はつ
)
しなかつた。
差當
(
さしあた
)
つて
尋
(
たづ
)
ねる
必要
(
ひつよう
)
も
無
(
な
)
く、また
容易
(
ようゐ
)
ならざる
大佐
(
たいさ
)
の
秘密
(
ひみつ
)
をば、
輕率
(
けいそつ
)
に
問
(
と
)
ひかけるのは、
却
(
かへつ
)
て
禮
(
れい
)
を
失
(
しつ
)
すると
思
(
おも
)
つたからで。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
頼んで江戸町の玉屋山三郎方へ
賣
(
うり
)
し
譯
(
わけ
)
誠
(
まこと
)
に申
譯
(
わけ
)
御座らぬと申せば長兵衞よし/\お幸は
不便
(
ふびん
)
なれ共
今更
(
いまさら
)
詮方
(
せんかた
)
なし其中には受出す樣に仕やう先夫は
後
(
あと
)
の事
差當
(
さしあた
)
つて文右衞門樣の一
件
(
けん
)
片時
(
かたとき
)
も
捨
(
すて
)
ては置れず
早々
(
さう/\
)
願書を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
然
(
しか
)
も、
先方
(
さき
)
は、
義理
(
ぎり
)
、
首尾
(
しゆび
)
で、
差當
(
さしあた
)
つては
間
(
ま
)
の
惡
(
わる
)
い
處
(
ところ
)
を、お
前樣
(
まへさま
)
が
突詰
(
つきつ
)
めて、
斷
(
た
)
つて、
垣
(
かき
)
も
塀
(
へい
)
も、
押倒
(
おしたふ
)
し
突破
(
つきやぶ
)
る、……
其
(
そ
)
の
力
(
ちから
)
で、
胸
(
むね
)
を
掻毮
(
かきむし
)
るやうにあせるから、
婦
(
をなご
)
も
切
(
せま
)
つて
三人の盲の話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
認めさせ早々
持
(
もつ
)
て
行
(
ゆか
)
ねば後藤が又々
踏込
(
ふみこん
)
で來たると云しかば是は
差當
(
さしあた
)
つての難儀と思ひ若旦那々々と二
階
(
かい
)
へ連れ行き
扨
(
さて
)
外
(
ほか
)
の事にてもなく今日
御前
(
おまへ
)
さんのお留守にお秀さんの
伯父
(
をぢ
)
なりとて後藤半四郎と云ふ浪人者が來り
斯樣々々
(
かやう/\
)
の掛合になり是非離縁状を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
進め
別段
(
べつだん
)
何も珍らしき事も御座らぬが
差當
(
さしあた
)
り
不思議
(
ふしぎ
)
と申は私が江戸表にて千
辛
(
しん
)
萬苦
(
ばんく
)
して
貯
(
たくは
)
へた金子が一昨夜
紛失
(
ふんじつ
)
致
(
いたし
)
ました其譯は定めし皆々樣も御
聞
(
きゝ
)
成
(
なさ
)
れたで御座らうが其金子は
島田宿
(
しまたじゆく
)
の水田屋へ預け置右の代りに持て參りし
證據
(
しようこ
)
の
日蓮樣
(
にちれんさま
)
の
直筆
(
ぢきひつ
)
の
曼陀羅
(
まんだら
)
一昨夜
中
(
ちう
)
に私が所で
紛失
(
ふんじつ
)
し誠に五年の辛苦は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
差
常用漢字
小4
部首:⼯
10画
當
部首:⽥
13画
“差”で始まる語句
差支
差
差覗
差向
差出
差俯向
差別
差当
差配
差置