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尋
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たずね
ふりがな文庫
“
尋
(
たずね
)” の例文
夫
(
それ
)
から井上が何か吟味に逢うて、福澤諭吉に証人になって出て来いと
云
(
いっ
)
て、私を
態々
(
わざわざ
)
裁判所に
呼出
(
よびだ
)
して、タワイもない事を散々
尋
(
たずね
)
て
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
御手伝申上げている
中
(
うち
)
にも明日の天候に就て「どうですか」とお
尋
(
たずね
)
がある。県庁の人や記者団からは、明日の御出発時間を問合せて来る。
秩父宮殿下に侍して槍ヶ岳へ
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
「はい。どなたのお墓をお
尋
(
たずね
)
なさいますのです。」女の
声音
(
こわね
)
は顔色と共にはればれとしていて、陰鬱なる周囲の光景には調和していなかった。
細木香以
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
しかし
放蕩紳士
(
ほうとうしんし
)
が胸中を
披瀝
(
ひれき
)
致候も他日
雅兄
(
がけい
)
小説御執筆の節何かの材料にもなるべきかと昨夜は下らぬ事包まずお
尋
(
たずね
)
のまゝ
懺悔
(
ざんげ
)
致候次第に御座候。
雨瀟瀟
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
これも大問題ではありませんか。こん風に考えて
行
(
ゆ
)
けば、問題は問題を生んで
底止
(
ていし
)
する所を知らないのです。お
尋
(
たずね
)
になるから、こんな事も言います。
家常茶飯 附・現代思想
(新字新仮名)
/
ライネル・マリア・リルケ
(著)
▼ もっと見る
そこでと、湯も
沸
(
わ
)
いてるから、茶を飲みたければ飲むと……
羊羹
(
ようかん
)
がある。一本五銭ぐらいなんだが、よければお
撮
(
つま
)
みと……今に何ぞご
馳走
(
ちそう
)
しようが、まあ、お
尋
(
たずね
)
の件を
縁結び
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
それと同様に妻君の何か
浮
(
うか
)
ない顔をしていて良人に
尋
(
たずね
)
られる時、イエどうも致しませんと
余所余所
(
よそよそ
)
しい返事をしてやっぱり浮ない顔をしていたら良人の心配はいよいよ深くなるばかりだ。
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
どうぞこの
為事
(
しごと
)
をした、そこの二人にお
尋
(
たずね
)
下さい。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
尋
(
たずね
)
よる門やしまりて梅の花 野紅
古句を観る
(新字新仮名)
/
柴田宵曲
(著)
不忍池は今日市中に残された池の
中
(
うち
)
の最後のものである。江戸の名所に数えられた
鏡
(
かがみ
)
ヶ
池
(
いけ
)
や
姥
(
うば
)
ヶ
池
(
いけ
)
は今更
尋
(
たずね
)
る
由
(
よし
)
もない。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
彼
(
か
)
の政治家が国事を料理するも、実業家が商売工業を働くも、国民が報国の念に富み、家族が
団欒
(
だんらん
)
の情に
濃
(
こまやか
)
なるも、その
大本
(
たいほん
)
を
尋
(
たずね
)
れば
自
(
おのず
)
から由来する所が分る。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
それは小さいお
尋
(
たずね
)
かと存じます。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
師はいそがはしく凌雲院を出で三枚橋の傍に至りし時、左右の小路より人数多く出来り
尋
(
たずね
)
問
(
と
)
ふべき
仔細
(
しさい
)
あり町奉行所へ参り候へとて引連れて候と告ぐ。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
ふと小石川の事を思出して、
午後
(
ひるすぎ
)
に一人幾年間見なかった伝通院を
尋
(
たずね
)
た事があった。近所の町は見違えるほど変っていたが
古寺
(
ふるでら
)
の
境内
(
けいだい
)
ばかりは昔のままに残されていた。
伝通院
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
余りに不思議に候まゝ御無沙汰の
御詫
(
おわび
)
に事寄せくだ/\しくお
尋
(
たずね
)
申上候もとかく人の
噂
(
うわさ
)
聞きたがるは小説家の癖と
御許被下
(
おゆるしくだされ
)
たくいづれ近々参堂御機嫌
伺上
(
うかがいあげ
)
たく
先
(
まず
)
は御無沙汰の
御詫
(
おわび
)
まで
匇々不一
(
そうそうふいつ
)
雨瀟瀟
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
同処へ
尋
(
たずね
)
行き申候。
榎物語
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「おいそがしう御在ましょう。わるいものが降り出しました。師匠。実はちいッと御相談しなくちゃ、成らない事があるんで、この間からお
尋
(
たずね
)
申そうと思いながら、今夜もこの雪でかじかんでしまいました。」と薄ッぺらな
脣
(
くちびる
)
からお獅子のような金歯を
あぢさゐ
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
“尋”の解説
尋(ひろ)は、古代の中国や日本で使われた長さの単位。両手を左右に広げたときの幅を基準とする身体尺である。
建築や造船、漁業など(水深の測定、網の製造や綱の製作)の分野で用いられた。「尋」は単位事典や国語辞典で五尺ないし六尺と説明されるなど曖昧さがあるが、この点については使用する分野によって長さが異なるとの指摘がある(後述)。
(出典:Wikipedia)
尋
常用漢字
中学
部首:⼨
12画
“尋”を含む語句
尋常
尋問
御尋
尋人
千尋
尋常事
追尋
三十尋
二十尋
八尋殿
尋常人
尋者
八尋
何百尋
刀尋段々壊
百尋
尋廻
御尋問
訊尋
相尋
...