“紺紙金泥”の読み方と例文
読み方割合
こんしきんでい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その経典は紺紙金泥こんしきんでい及び梵語ぼんごで記された多羅葉たらようの類で、古代この寺を開いたサッキャア・パンジットという方がインドからして沢山経典を取り寄せられ
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
一緒に出てきた紅錦こうきんまも札袋ぶくろ——それには、紺紙金泥こんしきんでいの観音のすがたに添えて、世阿弥とお才とが仲の一女、お綱の干支えと生れ月までが、明らかにしるしてあった。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この須弥壇しゅみだんを左に、一架いっかを高く設けて、ここに、紺紙金泥こんしきんでいの一巻を半ば開いて捧げてある。見返しは金泥銀泥きんでいぎんでいで、本経ほんきょうの図解を描く。……清麗巧緻せいれいこうちにしてかつ神秘である。
七宝の柱 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)