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とほえん
添て遣したるやと有に藤八は其安五郎殿が
連立參られし
白妙と
云女は私し
遠縁の者濱松天神町なる
醫師の娘に候間此縁を以て九助が方へ手紙を
隣の
間の
八疊に、
家内とその
遠縁にあたる
娘を、
遊びに
一人預かつたのと、ふすまを
並べてゐる。
母の客に行つてゐた所は、その
遠縁にあたる
高木といふ勢力家であつたので、大変都合が
好かつた。と云ふのは、其頃は世の
中の
動き掛けた当時で、
侍の
掟も昔の様には厳重に行はれなかつた。