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親戚
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みより
ふりがな文庫
“
親戚
(
みより
)” の例文
さ私を斬って下せえまし、
親戚
(
みより
)
兄弟親も何も
無
(
ね
)
え身の上だから、別に心を置く事もありません、さ、斬っておくんなせえまし
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
それで代々、
親戚
(
みより
)
の者とばかり、婿取り嫁取りをしていたのだそうな。身分や
財産
(
しんしょう
)
が釣り合うように、親戚をたくさん増やさないようにとねえ。
鸚鵡蔵代首伝説
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
それからは私を自分の
親戚
(
みより
)
に当る若いものか何かを取り扱うように待遇するのです。私は腹も立ちませんでした。むしろ愉快に感じたくらいです。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
牢内
(
らうない
)
より出入の節
科
(
とが
)
人の
側
(
そば
)
へ
親戚
(
みより
)
を
寄
(
よす
)
る事は
法度
(
はつと
)
なれど江戸と
違
(
ちが
)
ひ村方の人足のみにて知り
合
(
あひ
)
の百姓ども故知らぬ顏にて
煙草
(
たばこ
)
くゆらし居たりしとぞ
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
この
家
(
や
)
の
親戚
(
みより
)
という宗因
饅頭
(
まんじゅう
)
の女房が息をきって門へ入って来た。そして武蔵と、自分の姉になる後家の
主
(
あるじ
)
へむかい
宮本武蔵:03 水の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
親戚
(
みより
)
も無し、
職業
(
しょうばい
)
も無し、金も無い
此
(
こ
)
の人が、これから他国を
彷徨
(
うろつ
)
いて、末は
何
(
ど
)
うなることであろう。
何時
(
いつ
)
までも乞食をしているより
他
(
ほか
)
はあるまい。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
新吉はこの晴れ晴れしい席に、
親戚
(
みより
)
の者と言っては、ただの一人もないのを、何だか頼りなくも思った。
新世帯
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
ほかに兄弟もなく、
親戚
(
みより
)
も少ないので、この
金蓮
(
きんれん
)
とただふたりで
月湖
(
げっこ
)
の西に仮住居をいたしております
世界怪談名作集:18 牡丹灯記
(新字新仮名)
/
瞿佑
(著)
惡く思ふことは出來ないんですもの。でも、私あなたの
親戚
(
みより
)
の者だから、あなたが赤の他人にお示しになるあたり前の博愛と云つたやうなものより、もつと心の籠つた愛情が欲しいのです。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
しからば貪慾か、というに、これはその人を亡くすることによって利を獲るとの義だが、草加屋伊兵衛は独身を通した一酷な老爺、
後継
(
あととり
)
はもとより
親戚
(
みより
)
縁辺
(
よるべ
)
もない。いや、たった一人、あるにはある。
釘抜藤吉捕物覚書:08 無明の夜
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
大「いや/\まだ
酩酊
(
めいてい
)
という程飲みやアせん、貴様は国にも余り
親戚
(
みより
)
頼りのないという事を聞いたが、全く左様かえ」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
親戚
(
みより
)
もなければ
知己
(
しりびと
)
もない。で、お父様の死んだ今は、民弥は文字通り一人ぼっちであった。その上
生活
(
くらし
)
は貧しかった。明日の食物さえないのである。
南蛮秘話森右近丸
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
かつて
奉化
(
ほうか
)
州の
判
(
はん
)
を勤めて居りました者の娘でございますが、父は先年この世を去りまして、家も次第に衰え、ほかに兄弟もなく、
親戚
(
みより
)
もすくないので
中国怪奇小説集:14 剪灯新話(明)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「まあ、そんな事は、どうでもよい。実は、貴公たちが、
発足
(
ほっそく
)
して後、わしも江戸の
親戚
(
みより
)
に急用が出来てな」
無宿人国記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
持ったばかりでして……それに私アこっちには
親戚
(
みより
)
と言っては一人もねえもんですから、これでなかなか心細いです。マア一つ皆さんのお心添えで、一人前の商人になるまでは、真黒になって稼ぐつもりです。
新世帯
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
病院に這入ったり何や彼やで遣い果し、浜でも富貴楼の御夫婦が御親切になすって下さったが、
東京
(
こっち
)
に
親戚
(
みより
)
も有りますから、それを力に
上
(
のぼ
)
りますると
松と藤芸妓の替紋
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
妾に稼がせてあなた様には、のんびりとしておいでなさりませ。……ご様子によればあなた様には、江戸に立派なお
親戚
(
みより
)
もあり、お屋敷もおありなさるそうな。
血煙天明陣
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
宅の
主
(
あるじ
)
が、その中の懇意なお坊さまをとらえて訊いてみると、おまえの
親戚
(
みより
)
の者の家に四、五日前から泊っている宮本という男が、きょう奈良を離れるらしいから
宮本武蔵:03 水の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
今から殆ど三十年以前に、彼は角川家を出奔して、お杉と共に諸国を
流浪
(
るろう
)
して歩いた。が、頼むべき
親戚
(
みより
)
もなく、手に覚えた職もないので、彼は到る処で
種々
(
しゅしゅ
)
の労働に従事した。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
少
(
ちい
)
せえ時分に両親が死んだゞね、それから仕様がなくって
親戚
(
みより
)
頼りも
無
(
ね
)
えもんでがすが、懇意な者が
引張
(
ひっぱ
)
ってくれべえと、引張られて
美作国
(
みまさかのくに
)
へ
参
(
めえ
)
りまして
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
(父母もなければ兄弟もなく、
親戚
(
みより
)
もないということが、こんな場合にはかえって気安い)
生死卍巴
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
わたくしはこのお亀の
親戚
(
みより
)
の者でございますが、うけたまわりますれば、こちらの娘を
半七捕物帳:07 奥女中
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
大阪の
親戚
(
みより
)
の者で遊びにまいっていたのでございますが、そのうちに、ちと持病がありましてな、カーッと血を吐きましたもんで、それ以来、
鬱々
(
うつうつ
)
と
焦
(
じ
)
れきって、まあ
半狂人
(
はんきちがい
)
というありさま。
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
私
(
わちき
)
は
外
(
ほか
)
に
親戚
(
みより
)
頼りも有りませんが、
只
(
たっ
)
た一人
仲
(
なか
)
の兄のある事を聞いて居ましたが、若い時分道楽で、私が生れて間もなく勘当になって家出をしましたそうですが
松と藤芸妓の替紋
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
生々世々浮かぶ時なく悲しいことではござんせぬか! 兄一人妹一人他に親も
親戚
(
みより
)
もないのはこういう時には何より幸い、この世に残る
妄執
(
もうしゅう
)
もなく、笑って死んで行けまする。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
以後御別懇に願いたい、
就
(
つい
)
ては母も老体で
私
(
わたくし
)
が内職に
行
(
ゆ
)
くことが出来ませんから、文治郎殿の
鑑識
(
めがね
)
に
適
(
かな
)
った女房を世話をして下さい、成るべくお
親戚
(
みより
)
なれば尚更忝けない
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
が、すぐにベッタリと坐り、「まだ敵を討たぬ先に……
主君
(
との
)
へも
親戚
(
みより
)
にもこの身の起居……秘密にしてある現在において……恋する女に逢うなんど……不謹慎! ……織江、不謹慎!」
血煙天明陣
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
他
(
ほか
)
に
親戚
(
みより
)
兄弟も無い奴と何うかお見捨て無くはアッはア……末々まで女房に持って遣って下さるように願いたい、こゝに
金
(
きん
)
が有るからお渡し申す……エお分りに成りましたか
松と藤芸妓の替紋
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
そうそう俺には
親戚
(
みより
)
として、叔父の一族があったっけ。
生死卍巴
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
あなたの方がお身柄はずッと高いので、
殊
(
こと
)
に
私
(
わたくし
)
は兄弟もなく、また
親戚
(
みより
)
も至って少ない身の上でございますから、此の
後
(
ご
)
とも私を子分とも
思召
(
おぼしめ
)
して、小三郎とお呼び捨てなすって
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「納谷の
親戚
(
みより
)
の者じゃ」
鸚鵡蔵代首伝説
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
“親戚(
親族
)”の解説
親族(しんぞく)は、血縁関係または婚姻関係で繋がりを有する者の総称である。「親戚」(しんせき)、「親類」(しんるい)とも言う。また、血縁が近いものを「近親(者)」(きんしん(しゃ))とも言う。
(出典:Wikipedia)
親
常用漢字
小2
部首:⾒
16画
戚
常用漢字
中学
部首:⼽
11画
“親戚”で始まる語句
親戚会議
親戚左右
親戚朋友
親戚眷族
親戚請人