“しんせき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
親戚94.3%
真蹟1.4%
臣籍1.0%
新関1.0%
親藉1.0%
晨夕0.5%
親威0.5%
親籍0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがて納棺の用意もできるころには、東西の隣宿から泊まりがけで弔いに来る親戚しんせき旧知の人々もある。寿平次、得右衛門は妻籠つまごから。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
以上みなその真蹟しんせきを石印に写したるもの、ねがわくは髣髴ほうふつとして、その真を失わざらん。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
藩主の息女である富子の方が上野介の室へとついだ後に、吉良家へ臣籍しんせきを移された者なのである。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
おちこちの新関しんせきは撤廃し、記録所を興して、寺社の訴訟も親しく聴かれ、御余暇といえ、学殖のお養い、禅の研鑽けんさんなど、聖天子たるの御勉強には、大御心のたゆむお暇も仰げぬという。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
十三世通天和尚つうてんわせうは、 霜台君さうたいくんの(謙信けんしんの事)親藉しんせきにて、高徳かうとくの聞えは今も口碑うはさにのこれり。 景勝君かげかつくんも此寺にものまなび玉ひしとぞ。
先生はなはだ親切にして、とくに拙者を眷愛けんあいし、先生つねに拙者を日本の愛児〈(デールソン)〉と呼びました。先生晨夕しんせき拙者に培養の術を親切に教えました。
禾花媒助法之説 (新字新仮名) / 津田仙(著)
この家族の移転を主として妨げているのは、むしろ完全な絶望感であり、親威しんせきや知人の仲間のだれ一人として経験しなかったほどに自分たちが不幸に打ちのめされているという思いであった。
変身 (新字新仮名) / フランツ・カフカ(著)
故郷の朋友ほうゆう親籍しんせき兄弟けいてい、みなその安着のしらせを得て祝し、さらにかれが成功を語り合った。
河霧 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)